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次期大統領とファーストレディ [トピックニュース]

 勝利の女神はオランドに微笑みました。

 

 7日の日本時間7時半過ぎ、24時間ライブ放送のネットTV局BFMTVでは、オランド氏がパリのバスティーユで勝利の演説をしている姿をライブで流していました。

 

 現地の時間で深夜0時半過ぎのことです。

 

 オランド次期大統領は1954年生まれの57才。野田首相より3つ年上。日本の首相が西欧の国家元首より若いというのはひょっとして初めてなのではありませんか???

 

 それはそれとして、気になるのは次期ファーストレディとなるパートナーのこと。

 

 以前の記事で少しだけ紹介したことがありますが(以前の記事は→こちら)、名前はヴァレリー(本名はValérie Trierweiler)さんです。

 

 念のためフランスではよくあることですが、結婚はしていません。言って見れば、同棲中。

 

 政治関係のジャーナリストで、Direct 8というテレビで司会をしています。

 

 バツイチだとばかり思っていましたが、実際はバツニでした。前の配偶者との間に3人の子供がいます。どんなお顔の方かと言えば………。

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年5月7日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 冒頭の映像は、昨晩、支持者に囲まれ勝利を祝っているシーンですが、この方がヴァレリーさんです。

 

 日曜日には二人揃って投票所に来ていました。そして、選挙期間中はジャーナリストとしてのキャリアを生かして後方支援も活発に行っていたそうです。

 

 当選が確実となった際のインタビューではこんな風に答えていました。

 

 「とても感動しました。冷静に受け止められるようになるまで少し時間がかかりそうです」

 

 そして、twitter上でのメッセージは、

 

 「次期フランス大統領と共に歩んでいけることを誇らしく思うと同時に、フランソワと生活をともにできることを幸せに思います」

 

 ヴァレリーさんが23才のとき、すでにオランド氏と面識があったようです。7年前から親密な付き合いが始まったとか。

 

 「個人的にはとても大切な人です。そして、選挙に関しては経験がありますからね」と、決選投票前に行われたTF1の独占インタビューで答えるオランド氏。

 

 最後は、昨晩のバスティーユの映像でした。

 

 以前の伴侶で、2007年の大統領選でサルコジと争ったセゴレーヌ・ロワイヤルにも挨拶のキスをしていました。

 

 オランド氏はこう見えても(?)、エリート中のエリート。

 

 フランスには、高校卒業資格を持っていれば試験なしで入れる普通の大学とは別に、厳しい選抜試験を受けて入る高等教育機関がありますが、オランド氏は、そのうちの二つSciencesPoとENAを出ています(政治家はだいたいこのパターンが多い。あのシラクも同様です)。

 

 その頭脳をぜひとも政治に役立ててもらいたいものです。

 

 そして、フランスのTV局TF1にはできるだけ早く通常の番組編成に戻ってもらいたいものです。この一ヶ月ほどは、大統領選のニュースばかりで少々疲れましたあ〜。

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、僕は、トイレの窓に巣を作った鳩と同棲中」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 8

wattana

carotte さん、おはようございます。
お疲れさまでした。2007年の大統領選のときは、
ブログでTF1 の番組紹介は未だされていなかったんですね?
by wattana (2012-05-08 08:50) 

carotte

wattanaさん、こんにちは。
2007年はまだまだ会社勤めで忙しくしておりましてブログはまだ書いていませんでした。今年の大統領選もそれなりに面白かったのですが、毎日その話題ではどうにもならないです。
by carotte (2012-05-08 12:26) 

yuzuhane

こんばんは。ご無沙汰ばかりですみません。…いよいよ決定しましたね。決選投票に沸く街がどんな様子か観察しに出かけたところ、二ースだけはサルコジ派が多かったようでそれほど大騒ぎにはなっていなかったとか・・・。オランドさんもシアンスポ、エナ出身なんですね。娘は、前回シアンスポに留学しているのですが、シアンスポの学生は皆3年時に必ず全員世界各国に留学するので視野も広いし、何より皆あり得ないくらい優秀で4時間論文試験などつらい課題をあきらめずにこなして素晴らしいと言っていました。今もその時の友人はグローバルに活躍中だそうですが、先輩が次期大統領でどんな手腕を見せるか期待していることと思います。
by yuzuhane (2012-05-08 21:44) 

carotte

yuzuhaneさん、おはようございます。
南仏は保守派が多いみたいですね。この辺り一帯でFNも票を稼いでました。お嬢さん、シアンスポに留学されたのですね。入学するのも大変ですが、勉強を続けるのもそう簡単なことじゃなさそうですね。4時間論文試験とはちょっと厳しい.....。日本と違って西欧ははっきりとエリート教育してますね。一時期、フランスの政治はENA出の人たちに乗っ取られていると問題になったこともありました。そこで、庶民派(?)のサルコジさんの登場だったのですが、賞味期限が来てしまったのかもしれません。
by carotte (2012-05-09 08:46) 

orange

やはりの結果でしたね。
ドイツの新聞には「プルプルプリンのような容姿が、精悍にシェイプアップできたのはパートナーのおかげ」と書かれていました。
今後の展開に(公私とも)注目が集まりますね。
by orange (2012-05-09 10:59) 

carotte

orangeさん
予想通りでした。
たしかに「プルプルプリン」ですねえ〜。太るとぶよぶよになるタイプのようで......。ヴァレリーさんはカメラに追われて大変そうです。いくらテレビに出慣れてるとは言え、私生活にまで入り込まれるとなると話は別。でも、しばらくは仕方がないですね。
by carotte (2012-05-10 00:27) 

opas10

バスティーユ広場で勝利宣言、というのがものすごいフランスらしいです。政権交代とはいえ、オバマ大統領誕生ほどの”大変革”という感じは受けないのですが、それはやはりフランスの状況を知らない浅い解釈でしょうか。フランスは社会党とはいえ、ミッテランもENA出身だし、ちゃんと体制運営の準備ができた人材がいるんですよね。
by opas10 (2012-05-13 19:17) 

carotte

opas10さん
ミッテランが大統領になった時、バスティーユだったそうです。当時は初めて左派の大統領が生まれたというのでかなりすごかったのですが、今回はそこまでの盛り上がりじゃないような気がします。ENAのwikipediaを見ると卒業生リストが出ていまして、一学年で40人ほどしかいません。政治家はもとよりさまざまな分野の要職に付いている人たちがご学友のようですからねえ〜。あのドゥ・ヴィルパンも同級生です。
by carotte (2012-05-14 09:17) 

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