太陽光発電所 [ロレーヌ地方]
フランス北東部ロレーヌ地方に巨大な太陽光発電所が誕生しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年6月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
125ヘクタールの敷地に、140万枚の太陽光パネルが並んでいます。
45,000万ユーロを投入して作られた発電所です。
「雲がかかっていても光があればパネルは発電します。これでだいたい55,000世帯の電気を賄うことができます」と電力会社の責任者。
ここは、元はアメリカ軍の基地。その後、フランスの空軍が使用していましたが、2006年からは放置されたままになっていました。
工事が始まったのは2011年4月。
不要な建物を解体し、約300ヘクタールがパネルの設置のために準備されました。
運用のための雇用の50%が地元からだそうです。
「だいたい平均で30人くらいです。企業にとっても従業員にとってもありがたいですね」とゼネコン関係の会社の方。
この発電所のすぐ隣にあるのが人口300人にも満たない小さな村ロジエール=アン=アイユ(Rosières-en-Haye)。
「1年間で約40万ユーロほどの経済効果があります。この地域の8つの村で人口が1,700人ほどですから、大きいですよ」と村長さん。
環境汚染も騒音もなく、経済効果も見込めるとなれば、村にとってはありがたい施設です。
最低20年の運用が約束されているそうです。その間に、村は観光収入もと期待は膨らみます。
それにしても、これだけのパネルを並べても55,000世帯の電力しかカバーできないのかと思いつつ、これだけの土地を有効利用しない手はないかなとも思ったり……。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ある部分だけ日焼けしていないことに気がついた。それは、たるんだお肉の隙間」
VDM (Vie de merde)より
これは妙案でしたね。
北部でもこれだけの発電量が得られるなら南フランスなどの
日照時間の長い地域ならもっとたくさんの電力を得られるでしょうね。
平坦な土地が多いのもメリットかもしれません。
そして…なによりももの事業を決断する人々が居ること。
日本でももっと自然エネルギーの活用が広がればいいのに…と思います。
by orange (2012-06-26 13:36)
軍の跡地を活用させたんですね。日本でも孫正義さんが休耕田に太陽光パネルを並べるという構想を持っていると話されていましたが、そのごどうなったんでしょうかねえ。こういうのを拝見するとできるところからでもエネルギーシフトしていってほしいと思います。
by yuzuhane (2012-06-26 22:03)
orangeさん
北部なのでやはり日照時間はベストというわけには行かないようです。しかし、これだけ整備された土地を遊ばせておくのはもったいないとなったんでしょうねえ。まるでソーラーパネルを置けとばかりに平坦な土地が広がってます。
by carotte (2012-06-27 14:19)
yuzuhaneさん
孫さん、そんな構想をお持ちだったのですね。日本は、どうも構想から決断・実行するまでにどうしても時間がかかってしまうような気がしてなりません。いずれにしても脱原発は時間がかかってもやらなきゃならないことのように思います。
by carotte (2012-06-27 14:24)
45,000万ユーロの投資で55,000世帯の電気を賄うということは、だいたい一世帯あたり0.8万ユーロの初期投資が必要ということですね。一見すると高いようですが、核のゴミの処理や大災害が発生した際のコストを考えるとむしろ安いのかもしれません。ただ、膨大な平地が必要なんですねえ・・・。
by opas10 (2012-06-30 11:29)
opas10さん
投資額など考えるとどうかなと思ったのですが、やっぱりいろいろ考えるとこちらの方が経済的で安全ですねえ。それにしても人間が原発に飛びついた理由もあらためて認識します。効率からするとぜんぜん違いますから。でもその後のことについてよく考えてなかったですよね。
by carotte (2012-07-01 09:00)