ブルターニュの島のグルメ その4 [フランスの郷土料理]
シリーズの四回目は、南へ移動し、グロワ島(île de Groix)にある宿Auberge du Pêcheurを訪ねます。(下記地図の黄印)
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年7月5日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ロリアンの港からフェリーで45分ほどでグロワ島に到着。
どことなくリゾート地の雰囲気ただよう島です。
港のカフェの裏に回ると、そこはアワビの養殖所。
フランスに2つしかない養殖所の一つだそうです。
「アワビは高温の海水では育ちません。ですから、ブルターニュの海は養殖に向いていると言えます」と養殖所の方。
「アワビは人気ですよ。とても繊細な食材ですから、調理には時間をかけない方がいいです」と、シェフのジャン=ピエールさん。
日本でよく使われるアワビに比べると小ぶりに見えますが、9センチほどに育ったら出荷できるそうです。
まずは叩いて、火が通りやすいように真ん中に切れ目を入れます。
次に、エシャロットとパセリを加え、ベルモットでマリネします。
これを殻に戻し、塩バターの小さな塊をのせ、260℃のオーブンで3分ほど焼いたら出来上がり。
「アワビは独特の味がしますね。どこでも食べられるというわけじゃない」と男性。
アワビのもう一つの料理がカルパッチョ。
「アワビには自然の味があります」と女性客。
ブルターニュ地方名物の海鮮煮込み料理コトリアード(Cotriade)もこの店の名物料理。
「魚などの海の幸は、われわれブルターニュ人の文化の一部みたいなもんだからねえ」と男性。
コトリアードはこの地方のごちそうでもあるそうです。
そして、デザート。
イチゴのパイ、Une île flottante sur la mer(海に浮かぶ島)と言う名のデザート(海はクレーム・アングレーズで出来ています)。
最後は、チョコレートケーキ(?)。
自然の風景がそのままお菓子になったようなデザートでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、散歩していると釣り人に出会った。バケツの中は空っぽ。でも、釣り人が釣り竿を上げると糸の先に小さな魚が見えた。思わず『やったあ〜!』と拍手しながら私が叫ぶと、釣り人が言った。『これはねえ、エサだよ』」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
確かに小ぶりなアワビですね。海の幸を使った料理が多いブルターニュで、最も印象に残っている料理は、青味魚 (ハラワタも)使ったスープポワソンです。アンドゥイエットの魚版といった感じでした。
by wattana (2012-07-10 06:14)
とても美味しそうですね。オーブンでの焼き具合が食感の決めてですね。
マリネも美味しそうですが、このオーブン焼きを頂いてみたいですねぇ..
夕日の輝きのようなデザート。こちらにも惹かれました^^
by orange (2012-07-10 08:48)
wattanaさん
番組に登場したおじさんが、魚介類はブルターニュの文化だと言ってましたが、そのとおりなんでしょうね。生活が海とともにあるというのがよく分かります。
by carotte (2012-07-10 19:46)
orangeさん
塩バター焼きのアワビは美味しそうですよねえ。日本だと、温泉旅館なんかで殻ごと焼いてバターとしょう油で食べたりしますね。マリネするところはやっぱり洋風の調理です。
by carotte (2012-07-10 19:49)
アワビや牡蠣は、生のままでも美味しいのですが、程よく加熱すると旨みが中からあふれ出てきて一層美味になるんですよね~。小ぶりなアワビ、柔らかくて美味しそうです。そして、このシリーズはデザートがずっと廻りまくっていますね(笑)。ディレクターの意地を感じました(笑)。
by opas10 (2012-07-15 17:45)
opas10さん
特注の回転皿でもあるんでしょうか?つかわにゃそんそんみたいに使ってますね〜。^^ 今回のデザートの撮影と編集はかなり力入ってました。アワビは生と焼いたのでは味の楽しみ方がちょっと違っていますね。
by carotte (2012-07-16 09:17)