海の真ん中のビーチ [ポワトゥー=シャラント地方]
フランス南西部の海の中に、数時間だけ現れるビーチがあるそうです。
現れ始めたのは数年前から。ほぼ500年ぶりの現象だそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年7月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
本日も日の出前にボートで出発です。
謎のビーチに一番乗りするためにはこれくらい早くないとダメだそうです。
港町ロワイヤンを出発してから間もなく、朝日が昇り始めました。
早起きは三文の徳と言いますが、早起きするとこんなに美しい風景が見られるのですね。
陸を離れてしばらくすると、目の前に海が広がります。
左手に白い塔が見えてきました。
昨年、400歳の誕生日を迎えたコルドゥアン灯台(Phare de Cordouan)です。
外観もインテリアも豪華な灯台です。なにしろ中には美しい礼拝堂や、「王の家」と呼ばれる部屋までありますからねえ(この灯台に興味のある方はぜひ過去記事を→こちら)。
今日の目的地はこの近くなのですが、まだまだ見えてきません。
もうしばらくボートを沖へと走らせると、茶色の蜃気楼のようなものが……。
これがそのビーチ。4年ほど前から現れるようになったそうです。面積は約4ヘクタール。
他にも数隻のボートが上陸しようとしているようですが、一番乗りに成功したのは取材班の乗ったボート。
このビーチ、最初の1、2年は、現れてはすぐに消えるを繰り返していましたが、3、4年と立つうちに現れる時間が長くなっていったそうです。
姿を現すのはもちろん引き潮の時。
ロワイヤンの人たちはここを“タヒチ”と呼んでいるとか。
引き潮の時をねらって大勢の人が海水浴にやってきました。
無断でこんなところにやって来ても大丈夫なのでしょうか?
「ここへ来ることは禁止されていませんよ。禁止されていないということは、許可されているということです!(笑)」と男性。
こんなにキレイな天然のビーチを利用しない手はありませんね。
でも、満ち潮になると大方が海の底に沈んでしまうので気をつけなくてはなりません。
残っていられるのは鳥たちだけでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、仲間とコルシカ島のビーチにでかけた。天気も上々、おもいきり海水浴を楽しんだ。しかし、帰る頃になって、水着のポケットにしまっておいた車の鍵がなくなっているのに気がついた。どなたか、アウディを運転しているカニを見つけたら教えて下さい」
VDM (Vie de merde)より
不思議発見!ビーチですね。500年前にあったということは、いつか消えてしまって、今回現れたんですよね。地球の大きな大きなうねりを感じます。遊んでいる人も、引き上げ時が気が気で無いでしょう。
by t-toshi (2012-07-24 11:37)
t-toshiさん
そのようですよ。500年前にも一度出現しているらしいです。長いスパンで砂が堆積しては流され、流されては堆積してを繰り返しているんでしょうね。満ち潮はあっという間でしょうから帰りはぼやぼやしてられません!
by carotte (2012-07-24 13:24)
こんなきれいなビーチが海の真ん中に現れるのであれば、そりゃあみんな集まります。それにしても500年ぶりというのがわかるということは、500年前の記録がちゃんとどこかに残っていたということで、それはそれでスゴイことですね!
by opas10 (2012-07-29 13:45)
opas10さん
ここは楽しいでしょうね。満ち潮になったら立ち去るというのもいいですね。このあたりは昔から船の航行が多かったみたいです。それだけ情報も多かったのではないでしょうか。
by carotte (2012-07-30 09:15)