行列のできるアメ屋さん [フランスのお菓子]
フランス北部の海辺のリゾート地ベルク(Berck)には、昔ながらの方法でアメを作っているお店があります。
お店の外も中もお客さんでいっぱいです。それには理由がありました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年9月4日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
アメ屋さんLe Succès Berckoisは1922年の創業。
フランス語でアメはボンボンと言いますが、ここの名物はベルランゴ(berlingot)という昔ながらの手作りのアメ。
砂糖を煮詰め、大理石のプレートに広げ、風味や色をつけたら練り合わせ、冷えて固まり始めた時に細く伸ばしてハサミで切って作ります。
日本にも同じようにして作るアメがありますね。日本の場合は包丁で切るのもあります。
しかし、飴職人のジャン=イヴさんの作るベルランゴはちょっとこだわりのアメです。
この日作っていたのは、新作の“ポム・タタン”という名前が付けられています。しかも、リンゴの蒸留酒カルヴァドスでフランベまでするという念の入れよう。
因に、ポム・タタンはあのタルト・タタンのリンゴを指します。
「十分に熱くないとフランベできませんし、熱過ぎるとフランベというより煮え過ぎてしまいます。かなりデリケートな作業なんですよ」とジャン=イヴさん。
フランベが終わったら、乾燥リンゴを加え、練って行きます。
最後にハサミで切ってできあがり。
これは美味しそうですねえ〜。
それに見物人が集まってくるのも分かります。ちょっとしたエンタテインメントショー。
ショーが終わったら、カラフルで美味しいアメが待ってます。
「匂いと色がいいですね」と女性客。
「毎年見に来ますよ。そしてお土産にいくつか買って行きます」と男性客。
ジャン=イヴさんは三代目。母親の後を継いで飴職人になりました。創業者はお祖母さんです。
ベルランゴを作るお菓子屋さんは年々減少しているそうです。
「20世紀初頭には、こうやってアメを作るお店はたくさんあったそうです。今では、最初から最後まで手作りというのはほんのわずかになってしまいました」
ここのお店が成功しているのは、伝統的なアメにちょっと工夫をこらして、定期的に斬新なフレイバーのアメを作っているからのようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になる弟が、ガールフレンドが二人いることを告白した。一人は口に毎日キスしてくれて、もう一人はキャンディーを毎日持って来てくれるそうだ」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
Le Succès Berckois のホームページに放映された番組のビデオが載っていたので見ました。テレビで何度も紹介されている人気店なんですね。
by wattana (2012-09-08 06:37)
wattanaさん
こういう昔ながらの手法でアメを作る人が少なくなったことと、いろいろ工夫しているところが人気なんでしょうね。テレビでもラジオでも取り上げられているようです。
by carotte (2012-09-08 11:11)
これぞまさにオープンキッチン!制作工程を見ているから、余計に美味しく感じることができるのでしょうね。やはり繁盛するお店は、「不易流行」で守るべきものは守りながらも、顧客ニーズに合わせることも忘れず、その上でお客さんに楽しんでもらう姿勢がありますね~。
by opas10 (2012-09-09 13:42)
opas10さん
ここはうまくやってますよね。バカンスで遊びに来た人たちを楽しませてくれて、最後はお土産を買って行ってもらう。バカンスの思い出として楽しいですし、あのタルトタタンの味をアメで再現するという発想がいですね。
by carotte (2012-09-10 09:59)