南仏の夏のスープ [フランスの郷土料理]
南仏の夏のスープ と言えば、“スープ・オ・ピストゥ” 。
以前、サン=トロペの近郊の町にあるレストランのシェフが作ったスープを紹介したことがありますが(以前の記事は→こちら)、今回は、普通の家庭で作るスープ・オ・ピストゥです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年9月12日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
野菜を煮込んだスープにピストゥと呼ばれるソースを加えたのがスープ・オ・ピストゥ。
野菜は、ジョルジュさんの菜園で収穫したものを使います。
「8月から9月にかけて収穫するのが一番いいですねえ」
不揃いの野菜がどこととなく安全で美味しそうに見えます。
そして、ソースに使うバジルも忘れてはいけません。
スープの材料は、トマト、にんじん、ズッキーニ、インゲン、ジャガイモ。
これらの野菜をすべてさいの目に切ります。切るのは奥様のジャネットさん。
「何しろ細かく切らなくてはなりませんから、早くから準備を始めます。まあ、忍耐のいる仕事ですねえ」
鍋に水をはり、豚の脂身を入れ火を付けます。脂身の出汁が出た頃に、切った野菜を加え煮ます。
鍋がぐつぐつ言っている間にピストゥを作ります。ピストゥ作りはジョルジュさんの担当。
ニンニクとバジルを刻んだら乳鉢でつぶします。
最後にトマト、オリーブ油、パルメザンチーズを加えて出来上がり。
ピストゥは、スープが出来上がって食べる直前に加えます。
ジャネットさんがスープに入れていたピストゥはかなりの量がありました。
あれだけのピストゥを乳鉢で作るのはかなり大変ですね。ここはフードプロセッサを使いたくなりますが、やはり味が違うのかもしれません。
スープは庭のテーブルでご近所の皆さんも一緒にいただきます。
下準備やピストゥ作りがちょっと大変ですが、それ以外は簡単なので、ウチでもつくれそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、貧乏学生でもお腹いっぱい食べた気分になれる方法を思いついた。それは、できるだけ小さいスプーンでスープを食べること。何度も口に運ぶからたくさん食べた気分になれます」
VDM (Vie de merde)より
美味しそう!バジルのソースが好きなので、特に惹かれます。
by ぶんじん (2012-09-13 09:24)
ぶんじんさん
バジルはお好きなんですね。私もよく料理に使います。
ピストゥは、パスタなどに使われるジェノヴァソースと同じですね。
by carotte (2012-09-14 00:58)
一皿で満腹のスープ。いいですね。それに食物繊維たっぷりです^^
最後のひとサジのバジルペーストのお味が気になります。
コクがでそうですね。白色のcourgette。日本ではあまり見かけませんね。
by orange (2012-09-14 22:34)
orangeさん
身体によさそうですよねえ〜。バジルペーストが味のポイント。プロヴァンスのお味になりそうです。
日本のcourgetteは緑色がほとんどですね。白は見たことがありません。
by carotte (2012-09-15 09:31)
素朴な家庭の味なんですね。フランスにしては割とアッサリ系かなと思ったのですが、決め手はバジルソースのコクと見ました。やはりあれだけ大量に投入すると結構コッテリ系な味になりそうですね。
by opas10 (2012-09-15 15:29)
opas10さん
バターや生クリームを使わない変わりに、香りです。日本人だったら豚の脂身で出汁の聞いたスープを野菜と一緒にいただくということになりそうですが、あちらはそれだけでは物足りないのか、ここに香りを足すんですよね。
by carotte (2012-09-16 10:54)