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ブルゴーニュ地方の村巡り その4 [ブルゴーニュ地方]

 シリーズの四回目は、アノ(Anost)(下記地図の黄印)。


 ブルゴーニュ地方=ワイン農家のイメージですが、この村はちょっと違っています。


Paris_Bourgogne2.jpg
より大きな地図で ブルゴーニュ地方の小さな村 を表示

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年9月20日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 村の人口は700人足らず。モルバン地域自然公園の中にあり、回りは、ブナ、ナラ、スギなどの生育する森林に囲まれています。


 馬に乗って登場したのがライター兼ジャーナリストのディディエさん。


 フランスのあちこちを馬で旅していますが、40年も前からアノに住居を定めています。


 ジャーナリストってポケットのたくさんついたこの手のベストを着ている人が多いですが、必須アイテムでしょうか?


 それはさておき、村にはガルヴァシェ博物館(Maison des Galvachers)というのがあります。


 ガルヴァシェとは、牛を使って重い荷物を運ぶ農民たちのこと。


 この地方が林業で栄えていた100年ほど前、このガルヴァシェが大活躍しました。


 村の人口も2,000人と今の三倍ほどだったそうです。


 博物館にはガルヴァシェにまつわるものが展示されています。


 番組に登場した白黒写真は1925年に撮影されたもの。


 ガルヴァシェは、春にジャガイモの種付けが終わると、牛を連れて切り出された大木の運搬に出かけて行き、秋にはちょっと変わった楽器の伴奏で歌を歌いながら戻ってきました。


 ちょっと変わった楽器ハーディ・ガーディ(仏語ではVielle à roue)は複雑すぎてどうなっているのかさっぱり分かりません。


 おじさんの説明によると、基本はヴァイオリン。弓の代わりに把っ手を回すと音がでます。


 把っ手を回すと木製の円盤が回転して弦を擦るしかけになっています。


 そして、弦には鍵盤が付けられ、指で鍵盤を押すと音程を変えることができます。


 アノでは8月の下旬にこの楽器のお祭りが開催されます。


 その期間はヴァイオリンやアコーデオンなども加わってにぎやかになるそうです。


 最近、豊かな自然と古い伝統のあるこの村が人気を呼んでいます。


 オランダ人、ドイツ人、英国人がバカンスを過ごしにやってくるとか。中には住みついている人たちもいます。


 「外から人がやってくるようになったんだ。古い建物は改築され人が住むようになったしねえ。いろんな国の人が一緒に暮らすというのが今の村の姿だよ」とホテルレストランの経営者。


 マルティーヌさんも新しくこの地にやって来た移住組です。


 レストランを開業していますが、畑で果物や野菜を栽培しています。


 因に、キッチンで作っていたのはクラピアまたはクレピアという食べ物だそうです。


 クレープのようですが、生地がちょっと厚め


 ピッツァにようにも見えますが、いったいどんなお味なんでしょう?




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、カラオケに行った。友人がのって歌っていると、スクリーンに “インストゥルメント” と出て来た。歌詞なしの伴奏だけの部分なのに、そのまま大声で『インストゥ〜〜ルメ〜〜〜ント〜〜〜〜


 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

wattana

carotte さん、おはようございます。
クラピアまたはクレピアという食べ物は、厚焼きクレープといったところでしょうか? ただ、上にのせていたものがよくわかりませんでしたが、デザートクレープというよりもガレットのような料理に見えました。それにしても、フランスの村には、電線と電柱がないので、スッキリしていますね。岐阜県の小京都とよばれる街がありますが、電線と電柱がせっかくの景観を台無しにしているケースがあります。
by wattana (2012-09-26 07:46) 

carotte

wattanaさん、こんにちは。
クレープの一種なんじゃないでしょうかね。あれはクレープのように四角に折り畳むのかもしれません。たぶん塩味のものだと思われます。フランスの場合、ほとんどが電線は地上に出てないことが多いですね。日本も徐々にそうなってくると町の風景はだいぶ違って来ると思います。
by carotte (2012-09-27 13:14) 

opas10

確かに、テレビによく出てくるジャーナリスト、特に紛争地帯に行く人たちって、あの手のベージュのベストと帽子がユニフォームみたいになってますね(笑)。そして昔は随分と大きな木を切りだしていたんですね。太古の昔から手つかずの原生林だったのでしょうか。
by opas10 (2012-09-30 12:30) 

carotte

opas10さん
現場にかけつけるジャーナリストにとっては、袖がない方が動きやすく、ポケットが一杯あると何かと便利なんでしょうね。
本当にものすごく大きな木でしたね。こんな職業の人を表す言葉があるというのがまたちょっとした驚きでした。当時は有名だったのかもしれません。
by carotte (2012-09-30 21:55) 

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