お城を買ったその後は…… その3 [サントル・ロワール地方]
シリーズの三回目は、売りに出されているお城パラディ城(Château de Paradis)です。(下記地図の緑印)
修復も済んで、このまま入居してしまえば普通に生活できます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年9月26日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
お城を訪ねてみると、見学のお客さまがお見えのよう。
右側で握手をしている白いブラウスの女性と黒い帽子をかぶった長髪の男性がこの城の現オーナー。つまり売り手。
お客さまを案内してきたのはこの手の物件専門の不動産屋さん。
お城を物色中の方々はどうやらイギリス人のようです。
この物件、あのダ・ヴィンチがいたことでも知られるアンボワーズ城から6キロほど南下した森の中にあります。
住居部分は1,400㎡。パーティが開けるようなホールが3つもあります。
16世紀に建てられ、18世紀に増築。4年前は廃墟同然でした。
オーナーのジャン=ポールさんとヴィルジニさん夫妻が暮らしやすい近代的なインテリアに仕立て上げました。
ところでお値段の方は?……機密事項。
「千万単位でしょうねえ。このくらいの城だったら1500万ユーロ(約15億ほど)くらいでしょうか。売りに出てる城は絶えずありますよ。お客さんはフランスの歴史に興味のある外国人が多いですね」と不動産屋さん。
では、今度はこの物件を空から見てみましょう。今回のシリーズではどれも気球でお城を眺めるようです。
かつて屋根はぼろぼろ、壁は真っ黒だったお城が、今ではこのとおりです。
庭をいれると敷地面積は全体で15ヘクタールもあります。
「こうやって見るとあらためて素晴らしいなと思いますねえ」とジャン=ポールさん。
すぐ近くにはアンボワーズ城やシュノンソー城もあります。
シュノンソー城は上空から見た姿も美しいですね。
ロワール川の向こうには夕日が輝いていました。
パラディ城を手に入れ、ここまできれいに修復したジャン=ポールさんとはいったい何者???
アメリカで航空機用部品を製作する会社を設立し一財産築いた方だそうです。
ギターのコレクションがすごいですね!
「稼いだお金をフランスの大切な遺産のために使うのがいいと思ったんです。こうやってきれいになったのを見るとやって良かったなと思います」
修復の間には思いもかけないような場所から16世紀の傑作がみつかることもありました。
ご夫妻は、これからカリフォルニアで子供たちと一緒に暮らすことになっているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、弟がプレゼントしてくれた香水とシャワージェルを試してみることにした。容器をよく見てみると、こんなことが書いてあった。『無料サンプルにつき販売禁止』」
VDM (Vie de merde)より
明るい陽射しの差し込むバスルーム。素敵ですね。
でも狭い日本のお風呂に慣れた者にとってはちょっと落ち着かない広さですね^^
敷地がまた広大です。いいなぁ…馬に乗ったりして。
by orange (2012-10-03 09:38)
お城の形もいろいろあるものですね。ここは正面から見るとかわいらしいなと思っていましたが、気球の上空から見ると結構奥が深い形だったんですね。森に囲まれた姿はせじょりー、まにふいーくですね。
by yuzuhane (2012-10-03 10:07)
orangeさん
あのバスルームすごかったですね。お城ならではです。^^
これだけ広いと改修した後もかなりの維持費がかかりそう。このお城を買おうとする人ってどんな方々なのでしょうねえ〜。
by carotte (2012-10-03 22:55)
yuzuhaneさん
ここは貴族の館と言った方がいいようなお城ですね。確かに奥行きがありました。ジャン=ポールさん、気球からの眺めに感動してましたね。なかなか体験できる眺めじゃないですもんね。
by carotte (2012-10-03 22:58)
歴史あるフランスの古城を売って、歴史の浅いカリフォルニアで暮らす、ってなんだかすっごい極端ですね(笑)。あのギターのコレクションと弾いていた曲からすると、西海岸に住むのもさもありなん、って感じでした(笑)。
by opas10 (2012-10-07 12:52)
opas10さん
このオーナー、アメリカで成功したフランス人なんでしょうね。儲かったお金をお城とギターにつぎ込んだわけです。西海岸にあるのは、プール付きの豪華な邸宅ですよ、きっと。
by carotte (2012-10-08 00:37)