ちょっと変わった秋の味覚 [フランスのグルメ]
秋の味覚と言えば、キノコに栗にサンマに……。
しかし、マルメロという果物を思いつく人はあまりいないでしょう。
先週末、フランス中部アンドル県の村アルジー(Argy)では、マルメロ祭りが開催されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年10月22日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
今年で4回目になるマルメロ祭り。アルジー城(Château d'Argy)の庭で開かれました。
でこぼこした洋梨のようなのがマルメロ。フランス語でコワン(coing)。
コワンっていったい何のこと?と思って調べたら、マルメロのことでした。
わたくし、名前は聞いたことがあっても実際に食べたことはありません。
フォワグラに付けたり、パテにしたり、ジュレやジャムにして食べるそうです。
出店にならんでいるのは、ソーセージとマルメロのサンドイッチ、ホロホロ鳥のマルメロ添え詰め物(ヒモで結わえてあった)、焼き菓子クラフティ。
さらに、トラウトのタルタルやポークソテーにも使われているそうです。
「マルメロは素晴らしい食材です。生ではなく火を通して食べるフルーツですよ」と料理人。
「ちょっと酸味のあるマルメロとお肉の組み合わせが面白い味になってて美味しいです」とマルメロのパテを召し上がった女性。
いびつな形のマルメロは、うぶ毛に包まれ切りにくい果物だそうです。人気の理由はその香りにあるとか。
「うぶ毛が出来初めて黄色くなったのがいいですよ。うぶ毛がなくなるとあっという間に熟してしまいますから、出来始めが一番いいです」とお店の方。
「大昔からある果物ですが、時の流れとともに忘れられてしまいました。今、見直されて来て、様々なものに使われるようになりました」と男性。
マルメロの木は植えてから2〜3年ほどしたら実がなるそうです。
甘いものからしょっぱいものまで、幅広く使える食材のようです。
そして気になるのが、映像にちらちら登場するお城。フランスの初期のルネッサンス様式の建物だそうです。美しいですねえ〜。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼が “フルーツサラダ” と一緒に寝るのはイヤだと言った。確かに、私のパジャマは、リンゴ、ブドウ、パイナップルのプリント柄」
VDM (Vie de merde)より
マルメロ... ”カリメロ”が浮かんできました... 失礼。
これ、カリンに似てるけど、 いろんな料理に使えるんですね... 味わってみたいです。
by 島酔潜人 (2012-10-24 10:12)
マルメロ、初めて聞くの果物です。是非、食してみたいですね。
by t-toshi (2012-10-24 10:47)
島酔潜人さん
あの、卵の殻をかぶったひよこですね ^^
ちょっとした隠し味というか風味を加えるのに使われるみたいですね。インタビューによると酸味もあるみたいですが、やはり一度味わってみないことにはです。
by carotte (2012-10-25 00:13)
t-toshiさん
私も実際の映像は初めて見ました。フランスでもそれほどポピュラーではなさそうです。ちょっと食べてみたいですね。
by carotte (2012-10-25 00:14)
ドイツでもQuitteと呼ばれている果実ですね。ジャムにすると聞きました。
ボケのみにも似ていますが、大きさはカリンくらいあります。でも調べてみるとカリンとは異なる果実のようです。おなじように堅いのですが。
花も葉もカリンによく似ていますね。
マカロンのお味見がしてみたいです♬
by orange (2012-10-26 23:27)
orangeさん
ドイツ語ではQuitteなんですね。
Wikipediaをみるとカリンのようでカリンじゃないと書いてあるんですよ。現物をみたのはこれが初めてです。次は、食べてみないと!!強烈な香りがするような気がします。
by carotte (2012-10-27 09:48)
マルメロ、初めて知りました。随分と用途が広いフルーツなんですね、しかも加熱して使うとは珍しい!そしてアルジー城はとても保存状態がよい、美しいお城ですね。回廊部分には、イスラム様式の影響も見られて面白いです。
by opas10 (2012-10-28 11:27)
opas10さん
柑橘類に入るようで、料理のソースなどにも使うようですね。
念のためアルジー城を調べてみたら、なかなか歴史のある建物だということが分かりました。それに回廊が繊細で美しいのにびっくりです。こんなところでこんな地味なお祭りが開かれていたんですよね。
by carotte (2012-10-29 09:56)