クリスマス市の経済効果 [アルザス地方]
先週土曜日、ストラスブールのクリスマス市がいよいよ開幕しました。
なにしろ1570年から続いているという歴史ある伝統行事です。
各地から観光客もおおぜいやってきます。その経済効果は莫大です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年11月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
30年前のクリスマス市。この時は強烈な寒気が町を襲い人もまばら。
しかし、翌年、ストラスブールが自らを “クリスマスの都” と宣言してから一変します。
市が開催される5週間もの間、ここはちょっとしたドル箱市場になっているそうです。
屋台を出しているジャックさん。15,000ユーロを投資しました。開催期間中にその3倍の売上を見込んでいるそうです。
「12月は贈り物の季節ですからねえ。もちろん不況でお客さんの買い物の仕方が変わるということもあります」とジャックさん。
市全体でいうと、投資総額は270万ユーロ、来客数は約200万人。売上は1億6,000万ユーロを見込んでいます。
こうなるとクリスマスさまさまですね。あれだけツリーにお金をかけるのもうなづけます。
「ここは買い物をするところですからね。使いすぎないように気をつけないと」と男性。
「ワインで暖まりに来ました。ふところの方はまた寒くならないように用心した方がいいですね」と女性。うまいこと言いますね、この方。
2007年からはパリ - ストラスブール間を走るTGVの本数も増加し、ホテルは1年前から予約で一杯だそうです。
「年間の売上の15〜17%がこの時期に集中するホテルもありますね」とホテルの支配人。
「クリスマス市はストラスブールの経済に大きな効果をもたらし、今ではヨーロッパでも重要な市場になっています」と観光事務所の方。
クリスマスは大切な伝統行事でありながらも、一年で一番の稼ぎ時でもあるんですね。
こちらもクリスマス市の映像です。屋台の様子や昼間のツリーの姿がよく分かります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ストラスブールのクリスマス市をぶらぶらした。サンタクロースと写真を撮った時、僕のクリスマスのプレゼントはなんだろうと訊いてみた。するとサンタが言った。『ホッ、ホッ、ホ〜、ウェイト・ウォッチャーズ(Weight Watchers)社のダイエットプログラムならぴったりだと思うがねえ』」
VDM (Vie de merde)より
200万人集めるクリスマス市ってすごいですね!
日本でもそんな恒例イベントは聞きませんが。
by momiji (2012-11-26 19:29)
momijiさん
何しろ一ヶ月あまり続く市ですからそれなり数になりそうです。それでも一日6万人は来ている計算になりますから、やっぱりすごいですね。どの人も買い物しにくるわけですから、そりゃあ儲かります!^^
by carotte (2012-11-27 09:13)
長年続く行事ではあるものの、自ら「クリスマスの都」宣言してから栄え始めんたんですか。宣言ひとつでものすごい経済効果を生み出したんですね!フランス人のつぶやき、ものすごく斬新な広告媒体です(笑)。
by opas10 (2012-12-09 11:28)
opas10さん
歴史あるクリスマスマーケットもこんな出来事があったんですね。人を呼ぶためにはやはりそれなりの工夫が必要みたいです。
サンタクロースはクリスマスの広告塔です!
by carotte (2012-12-10 09:28)