郵便局のオークション [トピックニュース]
一昨日はヨーロッパ各地で積雪したようです。
その一瞬の風景をとらえた写真に興味のある方は→こちら
氷柱におおわれたロバの姿が印象的です。
さて、本日は郵便物のお話。
フランスでは毎年14万個の小包が行き場を失い郵便局に保管されているそうです。
ある一定期間を過ぎると小包は郵便局のものとなりますが、郵便局では、これらの小包をオークションにかけ、収益金を身体障害者の団体に寄付しています。
フランス西部ナントのオークション会場を訪ねてみました。
小包の中身はと言えば、掃除機にテレビに携帯電話……。
市価より安く手に入るとあってオークションは人気です。100ユーロで蒸気を出す器機を購入した女性もいます。
今日のオークションには約400点ほどが出品され、落札額は一般の販売価格の半額以下になることもあるそうです。
「タブレットがないかなと参加しました。もうすぐクリスマスですし」と女性。
「なんと言っても新品ですからねえ。しかもリーズナブルな価格で手に入ります」と男性。
郵便局は年間に2億7500万個の小包を配達していますが、このうち14万個は配達不能になるそうです。
「配達不能の小包は6ヶ月間は保管しておかなくてはなりません。この期間を過ぎると、所有者が郵便局に移転します」と責任者の女性。
家電関係のオークションの後は、おもちゃやゲーム機のオークションが行われます。
会場はまるでディスカウントショップ。
それにしても、これだけのものが入った小包が届けられずに保管されているというのも少々驚きです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、一度に5つの小包を受け取りちょっと驚いた。が、よく見ると、どれも私が友人に送ったクリスマスギフトの小包だった。私は送付元と送付先を逆に書いていた」
VDM (Vie de merde)より
行き場を失う小包がこれだけあるところがフランスらしいなと。結構郵便屋はあてにならないですよね。先日もかれこれ2週間なるのにまだ送ったものが日本に届かないとぼやいていました。書留とか料金余計に払っても関係ないみたいにいい加減ですね。まあ郵便屋だけのせいではなく連絡しないで住所変える人も多いんでしょうが…。
by yuzuhane (2012-12-01 12:22)
全体の数からみればわずかかもしれませんが、それにしても14万個が未配達ですか・・・皆んなよく黙ってますね。
未配達の小包がオークションにかかると言うのも、面白い仕組みですね。
日本では考えられないです。
by rabbit (2012-12-01 17:23)
yuzuhaneさん
こういう小包は日本よりフランスの方が圧倒的に多い感じしますね。やはり気質の違いでしょうか。フランスで物を送る場合、なんとなく「大丈夫か?」と思いつつ送っていたような気がします。日本だと大丈夫もなにも当たり前ですからねえ。
by carotte (2012-12-02 09:46)
rabbitさん
14万個は多いですよね。しかも、中身がこんな感じですからねえ。びっくりです。オークションにかけるというのも初耳でした。収益を郵便局がもらうわけにも行かないですから慈善団体に寄付となるんでしょうね。日本にも未配達の小包ってあるんでしょうけど、オークションなんて聞いたことないですね。
by carotte (2012-12-02 09:51)
積雪の一瞬の写真、ああなると自転車は無力ですね~。それにしても14万個とはスゴイ。送り主にも返却できないということなんですね、勿体ない。新品の家電製品なんて送った方も受け取る方も、ちゃんと届くか、届いたか、かなり気になると思うのですが。
by opas10 (2012-12-09 12:08)
opas10さん
積雪の写真は私が見た時のものにまた新しいのが加わってました。自転車の上に雪が積もってましたね。
日本に比べると郵便局もわりにはいい加減な感じがしますし、宛名や送付先の記入も結構いいかげんに書く人が多いような気がします。でも、物が物だけに、ここまでかと驚きますね。
by carotte (2012-12-10 10:14)