ひと工夫のワイングラス [フランスのモノ]
エリシアム(Hélicium)と名付けられたワイングラス。
普通のワイングラスにひと工夫加えてあります。これなら、より香り豊かなワインを味わうことができます。
エリシアムを上から見ると、グラスの中に風力発電のプロペラのようなものが見えます。
真ん中、つまりグラスの底には半球体の小さなガラスのドームがあり、グラスの内側には1〜2ミリ幅の細長いラインのレリーフが3カ所に作られています。これがプロペラの正体。
このグラスを作ったのがアルノー・バラット(Arnaud Baratte)さん。
食器からダイニングルームのインテリアに至まで、料理にまつわるあらゆるものの専門家です。
このワイングラスなら、ワインの香りを促進するためにデカンタ(ガラスの瓶)に移す必要がありません。
アルノーさんがこのグラスを生み出すまでに3年かかりました。
ドームとレリーフがあることで、グラスに注がれたワインが特殊な動き方をして、ふわっと香りがひろがるのでしょうね。
このグラス、すでに売店や星付きレストランなどに合わせて5万個が販売されたそうです。
映像に登場した二人のソムリエは普通のグラスとエリシアムを使ってワインを飲み比べていました。
エリシアムの方が豊かな香りのワインを楽しむことができそうです。
この会社では、ワイングラスの他にもシャンパングラスやゴブレットなどを製造販売しています。
興味のある方は会社のサイトへ→こちら
ネット販売もしているようです。価格はグラス2個で47〜50ユーロ(サイズによって値段が異なる)。
フランス国内で成功を納めたアルノーさん、来年は、売上3倍をねらって海外へ進出の予定です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、薬を飲んだ。一杯の水で苦い錠剤を一気に飲んだら、口直しにナッツをかじることにしていたのに、水と一緒にナッツを飲み干し、苦い錠剤をかじってしまった」
VDM (Vie de merde)より
へぇ~...
ワイングラスもまだ進化しているんですね。
もう、既に枯れている物や技術に、新しい進化が起こるのって好きだなぁ~
by 島酔潜人 (2012-12-04 08:58)
これは面白い工夫がされたグラスですね。デキャンタがほしいなと思っていたところだったので、こちらにも心が動きます。2こで50ユーロってことなんでしょうか。そんなに高くはないんですね。
by yuzuhane (2012-12-04 10:07)
島酔潜人さん
あの形が最終形かと思っていたら、まだまだ開発の余地があったみたいです。ちょっとこのグラスで飲んでみたいですね。
by carotte (2012-12-05 17:54)
yuzuhaneさん
2個でこの値段ですよ。思ったより高くないですね。
開発に3年かかったとのことですから、このプロペラ風になるまでに他にもいろいろアイデアがあったのでしょうね。
by carotte (2012-12-05 17:56)
あまり仰々しくない加工で随分効果が出るものなんですね!これなら飲食店も抵抗なく導入できるはずです。
by opas10 (2012-12-09 12:22)
opas10さん
わりにシンプルな加工です。実用性だけではなく見た目も意識したデザインだったかもしれませんね。
by carotte (2012-12-10 10:26)