幸運の麦の芽 [プロヴァンス地方]
昨日、12月4日は、聖バルバラの日。
この日、フランスのプロヴァンス地方では麦の種をまいてお祝いするそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年12月4日放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
とあるパン屋さん。
この日はパンの他に麦粒の袋詰めが店頭に並んでいます。
「今日は麦の種を蒔く日です。そうすれば幸運に恵まれます」とパン屋さん。
麦粒のパッケージには “希望の麦(Le blé de l'espérance)”と書かれてあります。
「幸せになりますし、お金も入ってきますよ。それに健康もね」とお客さま。
麦粒をお買い求めになったジゼルさんのお宅にお邪魔しました。
まずは3つのお皿に水で湿らせたコットンを敷き、その上に麦粒を並べます。
こうして芽が出てくるのを待ちます。
麦の芽が出て来たお皿は、クリスマスの夜に食卓に並べられます。
よく芽が出ていたら、豊作と繁栄の印なのだそうです。
大晦日以降には、クレッシュ(人形をつかってキリストが生まれた瞬間を再現したミニチュア)の一つに加えられます。
それにしてもジゼルさんのお宅のクレッシュはみごとでした。馬小屋の回りには一つの村が出来上がっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる娘が、サンタクロースなんていないのは分かってると言いました。なんだか親の私が悲しくなってきた……」
VDM (Vie de merde)より
いろな習慣があるものですね。でも芽がいっぱい出たら確かにいいことありそうですね。そしてあの飾りつけ、人形だけでなく小物にまで凝っていてすごい大掛かりでした。でも信仰心が篤い家庭は今の時期から大騒ぎで飾りつけするそうですね。昨日のグラスを見せたくて娘にここを教えたらすごく素敵なページなのでときどきお邪魔させていただくと申しておりました。よろしくお願いします。
by yuzuhane (2012-12-05 18:02)
yuzuhaneさん
ほんとにいろんな習慣がありますね。
ジゼルさんのクレッシュは大掛かりでしたね。あそこまで作り上げるのにそれなりの時間がかかりそうです。それに先祖代々伝えられて来た物かもしれません。クレッシュに関しては奥が深いです。
お嬢さんに気に入っていただけて嬉しいです。ぜひ気が向いたらお訪ねくださいとお伝えください。
by carotte (2012-12-06 09:26)
フランス人のつぶやき、親としてはもう5年くらい信じていてほしいです。子供にバレないように用意するバタバタは親の愉しみでもありますし。
by opas10 (2012-12-09 12:31)
opas10さん
やはり小学生の間くらいまでは本当にいると思っていてくれると面白いですね。このつぶやき、親の気持ちがよく出てるなあと思いました。
by carotte (2012-12-10 10:30)