クリスマスツリーのルーツ [アルザス地方]
本日の話題も、しつこくクリスマスツリー。
今日はそのルーツを探して、アルザス地方の町セレスタ(Sélestat)を訪ねます。
アルザス地方のクリスマスマーケット。1570年から続く伝統です。
お店にはツリー用の美しいオーナメントが並んでいます。
あるお宅を訪ねると、ツリーの飾り付けが始まっていました。
これまで見て来たツリーとはちょっと様子が違っています。
飾られているのは、りんご、クルミ、ビスケットなど。
「この飾り付けはオリジナルのツリーに近いんですよ」とクリスマスツリーの専門家。
飾り付けがすんだら、家族で恒例のクリスマスのお菓子をいただきます。
次に訪ねたのが教会。
中世から現代に至まで、ツリーは教会で飾られ続けてきました。
17世紀になって、りんご、聖体のパン、花、ロウソクなどがぶら下げられるようになったそうです。
「ツリーは公現祭(1月6日)に片付けられます。その時は、飾られていたお菓子目当てに子供たちがツリーの下に集まってきます」
ということは、ツリーのお菓子は公現祭になるまで食べてはいけないということになります。子供たちにとっては試練の時間。
セレスタの図書館には大切な書物が展示されています。1521年の町の会計報告書。
ここに、初めてクリスマスツリーについての記述が登場します。
日付はクリスマス前の12月21日。もみの木の伐採費用を支払ったことが書かれてありました。
「このことから、アルザス地方やドイツで、もみの木を切って飾るのが習慣になっていたことが分かります」とクリスマスツリー博士。
映像の最後に登場したのがストラスブールのクリスマスツリー。
こちらは100種類のオーナメントと65,000個の電飾におおわれています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、両親は、いまだに私あてのクリスマスプレゼントをどこに隠したのか探しています」
VDM (Vie de merde)より
ツリーにお菓子を飾るんですね。でも、公現祭の頃には随分と埃をかぶっていそうですが(笑)。ストラトブールのツリーは¥やはりキレイですね~。
by opas10 (2012-12-09 13:11)
クリスマスマーケットのオーナメントがキラキラときれいですね。でもこのお菓子やリンゴ、くるみを飾るツリーも温かみがあっていいですね。教会のツリーがつりさげられた光景も最後のブルーな感じのツリーも素敵でした。
by yuzuhane (2012-12-09 13:26)
本場のクリスマスマーケット、未だ機会がないので見てませんが、一度見てみたいと思ってます。素晴らしいでしょうね。
by rabbit (2012-12-09 19:56)
そうそう。子ども達が小さい頃は我が家でも一緒にクッキーを焼いて、ぶら下げていたのですが…覚えているのかなぁ。
この所、動画を拝見する時間がなく><;..押し逃げばかりで申し訳ありません^^?
by orange (2012-12-10 09:42)
opas10さん
2週間から3週間分くらいの埃をかぶってます。^^
それで思い出したのですが、伝統によると、ツリーはクリスマスイブより前に飾ってはいけなかったとどこかに書いてありました。
by carotte (2012-12-10 10:49)
yuzuhaneさん
ツリーに食べ物を飾るというのは、ユニークな感じがしますが、少し考えると自然な感じがしますね。お正月のお供え持ちにも食べ物を飾ります。どれも個性があって華やかになりますね。
by carotte (2012-12-10 10:52)
rabbitさん
クリスマスマーケットは華やかでうきうきしそうな感じがします。この時期、ヨーロッパはクリスマス一色ですね。
by carotte (2012-12-10 10:54)
orangeさん
orangeさんのお宅ではキックーをぶら下げたツリーだったのですね。うちはもっぱら電飾とボールでした。^^
大変でしょうからどうぞ気兼ねなく落ち着いた時にお訪ねください。
by carotte (2012-12-10 11:02)