X'masのごちそう その5 [フランスのグルメ]
シリーズの最後は、クリスマスにいただく甘いお菓子。
とは言っても、ビュシュ=ドゥ=ノエルではございません。
パピヨット(papillote)と呼ばれるチョコレートのこと。
パピヨットを求めて、フランス南部ボフォール=シュル=ジェルヴァンヌ(Beaufort-sur-Gervanne)にある小さなチョコレート製造所を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年12月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
チョコレートの匂いが立ちこめる厨房。
ここでは職人さんたちがチョコレートを手作りしています。
味を確かめる職人さんたち、なんだか満ち足りたお顔。甘い物は人を幸せにしますね。
ナイフで切っていたのがパピヨットのチョコレートです。
チョコの中にはカシューナッツやドライフルーツが入っています。
これだけでこのチョコレートをパピヨットと呼ぶことはできません。
カラフルなキラキラ光る包装紙に包まれて初めてパピヨットになります。包装紙の両端はひらひらの房になっています。
このパピヨット、18世紀末、リヨンで生まれたと言われています。
ある菓子屋で働く若い店員が、上の階で働いていた美人の店員に、小さなラブレターを忍び込ませたお菓子の包みを渡しました。
これを知った菓子屋の主人は、若い店員を首にしてしまいますが、お菓子の包みにラブレターを忍び込ませるというのが気に入って、商品として売り出します。
これがパピヨットの始まりだそうです。
時が流れるにつれ、ラブレターはなくなり、チョコレートとカラフルな包みだけが残ったというわけです。
この製造所ではクリスマスの時期になるとこのパピヨットを作って販売しているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、2週間ほどツリーの下に置いておいた箱入りのチョコレートを友人にプレゼントした。床暖房だったことをすっかり忘れたまま……」
VDM (Vie de merde)より
美味しそう。職人さんの面々、とても満足そうですね(笑)
ちょっとお味見をしてみたくなりました^^。
カラフルで可愛らしいですね。
日本ならバレンタイン用に使えそうなエピソードですね。
by orange (2012-12-26 00:22)
orangeさん
そうですね、バレンタインデーに使えますねえ〜。
職人さんたち、のんびりの和気あいあいとした雰囲気でお仕事されてました。こういうチョコレートをクリスマスのテーブルに置いておくと華やかになるし、ちょっとつまむのにちょうどいいですね。
by carotte (2012-12-26 09:47)
パピヨットのチョコレートを切るのにカッターを使っていたのが、ものすごく意外でした。しかも画材店で売っているようなデザイン作業用みたいなタイプですから!!
by opas10 (2012-12-30 14:50)
opas10さん
ほんとですね、あのカッターですね。チョコレートはそれなりに固いんでしょうね。中に木の実やらいろいろ入ってるみたいですから、この手のカッターが切れやすくて良いのかもしれません。
by carotte (2012-12-31 10:20)