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フランスの郷土のお菓子 その2 [フランスのお菓子]

 シリーズの二回目は、フランス北部ピカルディ地方の名物お菓子ガトー・バチュ(Gâteau battu)。


 ソンム県ケノワ=ル=モンタン(Quesnoy-le-Montant)村にあるパン&ケーキ屋さんを訪ねます。


Paris_Quesnoy.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年1月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 

 ブリオッシュのような・・・クグロフのような・・・・・・いや、どちらとも違っています。それがガトー・バチュ。


 昔から、誕生日、聖体拝礼の日、村のお祭りの時などに食べられて来たそうです。


 作ってくれるのはその道27年、ガトー・バチュにかけては右に出る人もいないくらいの職人フランシス・フレヴィルさんです。


 材料は、どろどろに溶けたバター500g、小麦粉500g、玉子の黄身、水、砂糖、ラム酒。


 これらを良く混ぜたら、玉子の白身を泡立てたものと、イースト菌を加えます。


 こうしてできた生地を、さらに手で空気を入れるようにしながら練っていきます。


 「これを作るときは体力勝負です」とお菓子屋さん。


 お菓子の名前はこの作業から来ているようです。(ガトーはお菓子、バチュは、この場合、何度も手を動かして泡立てたというような意味合いになります)


 作業が終わるとふーっと一息ついてらっしゃいました。大変そうです。


 これから1時間寝かせると、イースト菌が発酵して生地が膨らみます。


 それを型に流し込み、さらに2時間放置して発酵させます。


 左が発酵前、右が発酵後。3倍くらいに膨らんでますね。


 これを170℃のオーブンに入れ17分ほど焼けばできあがり。


 お店ではお客さま方が味見。


 「朝のごちそうですね。ちょっと幸せな気分になれます」


 「ふわっとした軽さの中にも濃厚な味わいがありますよ」


 フォワグラと一緒に食べても良し、ジャムを塗って食べても良し、シャンパンをお供に食べてもよしだそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、パンを買うか、娘を保育園に迎えに行くかのどちらか選ばなくてはならなかった。で、結局、パンを買った。自分で自分がいやになります」


 

VDM (Vie de merde)より

 


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コメント 4

yuzuhane

かなりバターが入ってるようでしたね。焼き上がりの生地に空気がある感じがしましたが、機械で混ぜた後あれだけ手でこねていたからなんですね。泡が立っていたのは発酵したせいですね。材料は卵や砂糖や小麦粉などあまり変わったものがないですが、この作り方で独特な風味になるんでしょうね。クグロフともブリオッシュとも違う味気になります。
by yuzuhane (2013-01-31 21:09) 

carotte

yuzuhaneさん
バターの量は並じゃないですね。なにしろ小麦粉と同じ量つかってますから。一体どんな感じのお菓子なんでしょうね。細かな気泡がたくさん中にあるみたいですから、口に入れるととろけそうな感じがします。思えば思うほど本物が食べてみたくなります。
by carotte (2013-02-02 11:33) 

opas10

バターの塊がハンパじゃなく大きかったです(驚)!フォアグラと一緒に食べると、ものすっごいハイカロリーになりそうです(笑)。ジャムを塗ったりシャンパンのお供にもなるということは、それほど甘くないんでしょうね。
by opas10 (2013-02-02 14:42) 

carotte

opas10さん
このお菓子、どんな感じなのかすごく興味があります。ほんのりとした甘みがあるのかもしれません。確かにフォワグラと一緒に食べたらカロリーはものすごいですね。^^
by carotte (2013-02-03 10:58) 

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