フランスの郷土のお菓子 その3 [フランスのお菓子]
シリーズの三回目は、フランス東部サヴォワ地方の小さな町のお菓子屋さんで生まれたガトー・ドゥ・サン=ジュニ(Gâteau de Saint-Genix)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年1月30日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ガトー・ドゥ・サン=ジュニは、赤いプラリネ入りのブリオッシュのこと。
1848年、菓子職人のピエール・ラビュリがこのお菓子を思いつきました。
とは言っても、ピエールさんの奥さんフランソワズさんが、故郷で作っていたブリオッシュを夫に教えたのがそもそもの始まりだったそうです。
お店で売れるようなお菓子に完成させたのがピエールさんというわけです。
そのお店が映像に登場したお店Gâteaux Labullyです。
厨房で作られていたのがガトー・ドゥ・サン=ジュニ。
「ここで働いて40年になります」と菓子職人のアランさん。
生地の上にのせられていたのが赤いプラリネです。最後に砂糖をふりかけてオーブンで焼きます。
このお店で生まれたこのお菓子が、今ではフランスのあちこちで作られているそうです。
赤いイチゴのようなプラリネはお店で作っています。ナッツに溶けた砂糖を加えてかためたのがプラリネ。
「何か作り方に秘密があるんじゃないですか?」と取材班。
「もちろんありますよ?」と職人のジャン=フィリップさん。
「どんな秘密なんでしょう?」と取材班。
「それは言えませんねえ」とジャン=フィリップさん
「昔はブリオッシュの中にプラリネは入れてなかったんです。外側に飾りとして付けてたんです。中にも入れるようになったのは1930年くらいからです」とアランさん。
出来上がったお菓子は赤と白の包装紙にくるまれてお客さまに販売されます。赤と白はサヴォワ地方の色だそうです。
「ここのはしっとりしておいしいんです」
「私はサン=ジュニに来たら、必ずここでお菓子を買って行きます」
仕事を終えたアランさん。衣装を身に着け、お菓子をたずさえて仲間の待つカフェへ。
そこでは、2007年に結成された「ガトー・ドゥ・サン=ジュニ愛好協会」の皆さま方が待ち構えていました。
さっそくお菓子を切っていただきます。中にもプラリネが入っているのが分かります。
メンバーの首にはこのお菓子の形をしたメダルがぶらさがっていました。
食べるだけでなく、本物のガトー・ドゥ・サン=ジュニをアピールし、守って行くのが皆さんの役目です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ダイエットを始めて一週間になる。今晩は、ちょっとだけならいいかと、ブリオッシュを買って帰ったら、オベリクスのフィギュアがおまけでついてきた」

オベリクス
VDM (Vie de merde)より
オーブンに入れる前のブリオッシュの生地は赤ちゃんのほっぺたのようですね。ふわふわ^^。美味しそうだなぁ〜♪
ヴィタメールのブリオッシュ。美味しいです。でもカロリーを考えると月1くらいにしないと><;…
by orange (2013-02-01 12:31)
orangeさん
気になりますよね、カロリーが。昔はそんなことなかったのですが、今は食べると食べた分だけ結果がはっきりでますから ^^;
丸いブリオッシュを、お砂糖をざりざりさせながら切り分けるといかにもおいしそうです。こんなシンプルなお菓子が人気なんですよね。
by carotte (2013-02-02 11:37)
フランス人のつぶやきを見て、「映画けいおん!」がフランスに行かなかったのは、ついつい美味しいものを食べすぎて旅行の最後に澪とムギが体重を気にして落ち込むのを避けるためだったにちがいない、と確信しました(笑)
by opas10 (2013-02-02 14:50)
opas10さん
そう言えば、食べ物で盛り上がると言うシーンがあまりなかったですね。食べられなくてしょんぼりというのはありましたけど。フランスだったら大変ですよ!続編でフランスに連れて行きたいですね。
by carotte (2013-02-03 11:02)