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ベアルン地方のんびり旅 その2 [アキテーヌ地方]

 ベアルン地方のんびり旅の第二回目は、前回のレスカンから20キロほど北東へ行ったところにあるラランス(Laruns)を訪ねます。


Paris_Bearn.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年1月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 

 ノミを使って細かな模様を掘り出しているのは高級家具職人のピエールさん。


 今回作っているのは家具ではなく楽器。


 この地方に古くから伝わるタンブーラン(Tambourin)(正確にはTambourin à cordes)と呼ばれる楽器です。


 「こうして楽器を作るのは仕事の合間の息抜きみたいなものなんです」とピエールさん。


 番組の字幕には「高級額職人&歌手」となっています。


 どうやらピエールさん、歌も歌うらしい。


 映像のバックに流れていたのがタンブーランの奏でる音楽。


 そして、箱から出て来たのがその楽器。ネックのない原始的なギターのような楽器です。


 弦を弾いたり、棒で叩いたりして音を出すようです。


 ラランス村はオッソ渓谷にあり、村の真ん中をオッソ川が流れています。人口は1,400人足らず。


 村の家々には様々なお宝がありますが、その一つが大きな洋服ダンス。


 この地方独特の模様が描かれています。


 縄は婚礼すなわち繁栄を意味し、ミツバチは多産すなわち豊かさを表しているそうです。


 この丈夫そうな洋服ダンスを持っていれば豊かに暮らせそうです。


 こういう古い家具の修復もピエールさんの仕事です。


 そして、夜には仲間のところへ出かけて行きます。


 仲間とは、コーラス仲間のこと。美しい歌声が聞こえてきました。


 総勢80人という大所帯のコーラスグループです。


 「静まり返った冬にこうして集まっては食前酒を飲みながら歌って楽しむんです」とピエールさん。


 ベアルン地方はバスク地方の中に含まれますが、コーラスの歌声とベレー帽と言えば、この地域のトレードマークのようなものですね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、彼女の家族と一緒に食事をした。いい雰囲気になって、彼女のお祖母さんが歌を歌い始めた。あまりの音痴に思わず吹き出してしまったら、皆が僕をにらみつけた。お祖母さんは、若いときは歌手だったそうだ。信じ難し」

VDM (Vie de merde)より

 


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コメント 2

opas10

ピエールさんといい、フランス人のつぶやきのお祖母さんといい、フランスには歌手を肩書にする人が大勢いるのでしょうか。そういえば、「けいおん!」の原作漫画では、3年生になったあずにゃんが新歓ライブで歌ったら、フランス人のつぶやきみたいな状態になっていました(笑)
by opas10 (2013-02-10 13:05) 

carotte

opas10さん
「けいおん!」にはそんな続きがあったんですか。あずにゃんは歌より楽器の方なのですね。歌ばっかりは本人が歌ってみないことにはうまいのかヘタなのか分からないもんです。そして、うまいのとヘタなのでは天国と地獄くらいの差がありますね ^^
by carotte (2013-02-11 10:36) 

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