ベアルン地方のんびり旅 その4 [アキテーヌ地方]
シリーズの四回目は、ラランス村を通るオッソ川を川下に向かって100キロほど移動したところにある町サリス=ドゥ=ベアルン(Salies-de-Béarn)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年1月31日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
サリス=ドゥ=ベアルンは人口5,000人足らずの町。
古い建物の並ぶ路地はどこへ行っても似たような風景で迷ってしまいそうです。
この町は塩の産地として知られています。
こんな内陸部で塩?と思ってしまいますが、ここには海の10倍もの塩分を持つ沼があるそうです。
昔は、その沼の塩水を桶にくんでは建物の地下に作られた水槽に貯めていたそうです。
「水槽の縁はもともとまっすぐだったのですが、今ではカーブを描いています。何世紀も使われているうちに桶の形にすり減ってしまったのです」とこの町に住むベルナールさん。
町の博物館に行けば、昔ながらの製塩方法を見ることができます。
「真っ白でキラキラ光ってます。風味も豊かですよ」と保存会のルルさん。
塩水の源泉は温泉です。地下200メートルのところにある源泉からお湯をくみ上げで塩を作っています。
町役場に保存されている書物によると、5世紀もの間、沼地の近くにすんでいた500ほどの家族が代々源泉を継承して来たことが分かるそうです。
ここの塩はブラン・ドゥ・ベアルン(blanc de Béarn)と呼ばれ、様々な食品に使われています。
その一つが、バイヨンヌ地方で作られるハム。
ジャックさんのところでは三代に渡ってここの塩を使って来ました。
そして、塩が使われているのは食品だけではありません。このとおりスパ施設でも使われています。
サリス=ドゥ=ベアルンは温泉施設があることでも知られています。
昔、猟師に負われケガをしたイノシシが、ひん死の状態で沼地に倒れていたのが、翌日行ってみるとぴんぴんして走り回っていたという伝説が残っています。
フランスで塩と言えば、ゲランドを思い浮かべますが、この町の塩作りは3500年も前から続けられて来た歴史ある産業です。
温泉施設と塩がこの町の経済を支えています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日は僕の誕生日。なのに、お祝いの電話もメールもなんにもなし。これはきっとサプライズパーティだなと思っていると玄関のチャイムがなった。さてはとドアをあけると、お隣さんが塩を借りに来ただけだった」
VDM (Vie de merde)より
carotteさん、こんにちは!
「ミディ運河」の項に入れたのですが、送信されなかったみたいなので、ここで再送します。
切手購入の件で、ペンディングになっていた、ミディ運河のサイクリング・ロードマップ購入についての結果報告です。
最近ミディ運河のホームページを覗いていたら、切手の代わりに、クレジットカードで、9€で注文できることが分りました。早速注文したら、昨日届きました。ボルドー~トゥールーズ間と、トゥールーズ~セート間の、綺麗な地図2部です。インターネットで発注して4日で届きました。
いろいろ、ご心配ありがとうございました。
地図にも、「事前許可なしに、船曳道の自転車走行を禁ず」と書いてありました。どうしたらよいのか、夜も眠れなくなりました。
by cycloo (2013-02-10 12:35)
ベルナールさんの顔をみていたら、日産のゴーンさんを思い出しちゃいました(笑)。天然の塩は味がよさそうですね、ここの塩を使った生ハムは絶対美味しいでしょう!!
by opas10 (2013-02-10 13:23)
ゲランドやカマルグと同じようにここも塩の産地なんですね。でも沼の塩とは驚きです。ブラン・ドゥ・ベアルンというんですね。ぜひ試してみたいです。塩で味が変わりますからここの塩で作られたハムはさぞおいしいことでしょうね。
by yuzuhane (2013-02-10 23:26)
cyclooさん
そんなシステムになっていましたか。しかもそんなに早く届くとは!フランス人も少しは変わって来たのでしょうか?
9€ということは1000円くらいで入手できるということですね。
次の旅までもう半年もありませんね。そろそろ本格的な準備でしょうか?タフな道路もあるようですが、いろいろ楽しめそうなコースですね。それに計画するだけでも十分楽しめそうな気がします。でもやっぱり実際に走ってみないと本当の楽しさは味わえないですね。
あの自転車道は事前の許可が必要とはいいながらも、当局の方が「取り締まりはしない!」と断言してましたからねえ〜。それに皆で走れば怖くない!ということかもしれません。
by carotte (2013-02-11 10:56)
opas10さん
あのゴーンさんみたいな方、町についてめっぽう詳しい方のようでお役所の観光課の方かなにかかと思ったら、字幕には「住人」としか出てなかったのですよ。ここで取れる塩、どんなお味なのか気になります。
by carotte (2013-02-11 11:00)
yuzuhaneさん
ベアルン地方でも塩を作っていたというのは初めて知りました。天然の塩を使うとお料理の味が全然違いますね。同じ塩でも味に深みがあります。私もベアルンの塩使ってみたいです。
by carotte (2013-02-11 11:05)