ヨンヌ県を巡る旅 その1 [ブルゴーニュ地方]
今日からブルゴーニュ地方ヨンヌ県を巡る旅を始めます。
第一回目の今日は、ヨンヌ県を南北に流れるヨンヌ川を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年6月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
釣りを楽しむ二人の男性。
「釣りには理想的な川ですよ。いろんな種類の魚が釣れます」
ヨンヌ川は全長293キロ。その間に水門が26カ所あります。
水源はモルヴァン(Morvan)山岳地帯。
かつて400年もの間、この山岳地帯の森から切り出された木材が、暖房用の薪としてパリに運ばれたそうです。その運ばれ方がユニークです。
森から切り出された薪は、片っ端から川に投げ入れられます。
川一杯に流れて行く薪。これを川沿いに立って、きちんと流れて行くように調整する専門の係がいたそうです。
川下まで流れて来た薪は、一旦川岸に引き上げられ、筏にされパリに運ばれました。
この筏が初めてパリに到着したのが1547年、最後に到着したのが1923年だったそうです。
途中には水門がありました。この水門、いくつもの細長いくさびのようなもので水量を調整するようになっています。
これが今では文化財の指定を受けているそうです。
現在のヨンヌ川は、ツーリストの乗るボートが行き交っています。
そして、川沿いにはスケッチを楽しむ人もいます。描かれていたのはオセールの教会でしょうか?
また、ヨンヌ川はカヌーやカヤックの練習場にもなっています。
なんとなく皆さん真剣な面持ち。
それもそのはず、ここからオリンピック選手や世界チャンピオンが誕生しています。
「ヨンヌ川はカヌーやカヤックに適しています。あらゆる状況に対応できるようにトレーニングができますからね。水深、水流など申し分ありません」とクラブの監督さん。
穏やかな流れのヨンヌ川はフランスのボート競技には大切な場所のようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、暖炉で、古くて大きな薪に火をつけた。しばらくしてたくさんの黒いものがうごめいているのが見えてきた。薪の中に住み着いていたアリがあわてて飛び出して来たのだった」
VDM (Vie de merde)より
川を行き交う船、川辺で絵を描くご婦人など、のんびりとした田舎の風景が素敵です。いろんな所がみんな素敵な絵になる風景ですね。
by rabbit (2013-02-14 11:25)
みんなで木材を投げ込んでいるので何かな?と思いましたが、そういうことだったんですね。最初出てきた画像では川幅も広くてなんだか水もあまりきれいじゃないなと思いましたが、後から素敵な川辺の風景が出てきましたね。おみそれしました。
by yuzuhane (2013-02-14 21:56)
rabbitさん
川があるとなんとなく町が素敵に見えてきますね。それにフランスの田舎は古い建物が今の残っていたりするので絵になります。
by carotte (2013-02-16 09:58)
yuzuhaneさん
木材はがんがん川に捨ててるみたいにみえますよねえ。昔は川一杯に広がって流れて行ったようです。オセールには一度だけ行ったことがありますが、ヨンヌ川には注目していませんでした。なかなか趣のある川ですね。
by carotte (2013-02-16 10:00)
薪の川流しは、すごい大胆というか大雑把というか、効率がいいというか(笑)。昔は川面いっぱいに薪が流れることもあったのですね。ちなみに、途中で盗られたりしないか、とか、流した方と受け取った方で量の認識の違いから請求支払いのトラブルがなかったのかとか、ヘンなところを心配してしまいました。
by opas10 (2013-02-17 13:40)
opas10さん
一応、川沿いに監視役がいたらしいです。でも、行方知れずになったのもありそうな・・・・・。この方法が一番楽で効率的だったんでしょうね。川幅一杯に流れていたようですから川岸をのんびり散歩なんて情緒を楽しむどころじゃなかったみたいです。
by carotte (2013-02-18 22:09)