ヨンヌ県を巡る旅 その4 [ブルゴーニュ地方]
シリーズの最後は、元修道院で、現在は宿泊施設になったAbbaye de Reignyを訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年3月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
今回の映像は前回とは季節が変わって、春まだ遠い3月の中旬。
絵画のような風景の中にたたずむ元修道院の建物。
宿のオーナー家族が庭のお手入れ中。庭には鶏が放し飼いになっていました。
「基本の生活に立ち戻り、元気になって帰っていただくというのがこの宿のモットーです」とご主人。
各お部屋のお掃除は子供たちも手伝います。
修道院を改築して宿をオープンさせるまでに6年かかりました。
「オープン前の数ヶ月はこまごまとやることがたくさんあって大変な忙しさでした」
部屋の壁紙は1920年代のもの。その時代にはココ・シャネルがこの修道院を頻繁に訪れていたそうです。
宿のご主人ルイ=マリーさんは、すぐ近くの村まで、昔の修道院をよく知っている皆さんの話を聞きにやってきました。
お話によるとジャンヌ・ダルクもやって来たことがあるとか。
牛が放牧されていたこともありました。恐ろしい雄牛が一頭いて、子供たちは近寄れなかったそうです。
「修道院には書物に書かれてない様々な歴史があります。こうしてうかがった話をノートにメモしておくんですよ」とルイ=マリーさん。
修道院が建てられたのは1134年。現在のような建物になったのは1765年のことです。
現在は文化財に指定されています。
かつて僧侶たちの食堂だったところでは、毎年夏に、詩と音楽のフェスティバルが開催されるそうです。
美しい修道院の建物を保存するために保存協会も結成されています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、夕食の支度をしようと冷蔵庫を開けると、半分食べられた鳥が入っていた。どうやらウチのネコは、冷蔵庫は食べ物を保存するところだと分かっているらしい」
VDM (Vie de merde)より
建物はやはり使われてこそ価値があるもの。単なる保存でなく、こういうカタチで使われることで寿命が延びるんですよね~。
by opas10 (2013-02-17 14:15)
古い修道院やお城を改装して宿にするというお話はここでよく拝見しますが、フランスはバカンスが重要視され、お客さんがそういうものを求めるから成り立つのかなと・・・日本で果たしてどれくらいそういうことが行われているのかなと比べる気持ちで拝見しました。古いものを活用していくのは素晴らしいことですね。
by yuzuhane (2013-02-17 22:08)
情緒があって素敵ですね。こうして古いものを大切に現在に生かしていく、素晴らしいことと思います。そしてみんなで大切に・・・・いいですね~
by rabbit (2013-02-17 22:47)
opas10さん
家は使われてこそですよね。それに採算の面から考えていいような気がします。自立した形での保存というのは理想的です。
by carotte (2013-02-18 22:29)
yuzuhaneさん
そのとおりですね。必ずバカンスを取るという習慣が社会に根付いているからこそ、その経済が成り立っているんですよね。日本人が国内でバカンスを取ってそれ相応のお金を使うかというとちょっと疑問です。古いものの保存というのはいろんな意味で大変です。
by carotte (2013-02-18 22:33)
rabbitさん
こんな風に古いものが保存できればいいですね。その建物自体が保存費用を賄っている感じでいいなと思います。しかも、今でも活用されているというのがいいです。
by carotte (2013-02-18 22:35)
手入れが大変だろうなあと思いながら読みました。
実は、わがカフェは900坪ほどなんだけど、手入れが行き届きません。
おまけに猿や鹿が荒らしに来ます。
フランスでは、野生動物の害は、ないのでしょうか?
by kazenotomo (2013-02-21 21:27)
kazenotomoさん
900坪もあると大変ですね。
フランスでは猿や鹿の害はあまりきかないですね。鹿は食べるのが一般的になので増え過ぎるということがないのかもしれません。放牧中の羊を襲うオオカミが問題になっています。それに、先日は白鳥が菜種を食べて困るというようなニュースもありました。きっと他にもありそうな気がします。
by carotte (2013-02-24 20:58)