パリ リヨン駅 後編 [パリ]
昨日はリヨン駅界隈をうろうろしてみましたが、後半の今日は、駅の中を見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
金曜日の朝、オマールさんのタクシーでリヨン駅までやってきた女性。
これから南仏を経由してイタリアに向かいます。
列車の時間はぎりぎり。あわてて走っては見たものの、列車は出発していましました。
毎日250,000人が利用する迷路のようなリヨン駅。途方に暮れます。次の列車は何時なの???
さて、駅の建物の一画に、列車の運行状況や駅の様子を見守る国鉄の部署があります。
この部署は、一度、パソコンの前にすわったらなかなか気が抜けません。
ここから各部署へと様々な情報が送られます。
その一つが窓口。これから出発する人、列車に乗り遅れた人など様々な人が訪れます。
先ほどの女性もこの窓口で次の列車の切符を買いました。
次の列車までは3時間待たなくてはなりません。外は寒いので駅のカフェで時間をつぶすことに。
その間に、こちらはあの時計台の塔を見学しましょう。
1898年から1902年の間に作られた塔の内部構造は、当時のままです。
ちょうど時計の裏側まで階段で上がることができます。
「時計の直径は6.5メートルあります。長い針は4メートルで重さは38キロもあります。時を刻む音が聞こえてきますよ」
聞こえて来たのは時計の音ではなく、バルバラの歌うシャンソン「Gare de Lyon(リヨン駅)」でした。
駅には独特の雰囲気があります・・・・。
リヨン駅の建物は歴史的建造物として国の文化財に指定されています。
その建物にあるのがレストランLe Train Blue(ブルートレインの意味)。
昔は、イタリアへ向かう夜行列車に乗る人たちがよくここを利用していたそうです。
創業は1901年。豪華な内装は当時のまま。美しさだけでなく歴史も感じさせます。
ここも列車の時間に合わせて食事をする人たちがお客さま。臨機応変に素早く対応することが求められます。
「朝の列車に乗って正午にリヨン駅に着きました。それでここで昼食を取ることにしたんです。ここは内装が素晴らしいですね。それに雰囲気が気に入っています」と男性客。
レストランの窓からはホームの全景が見渡せました。
さて、列車に乗り遅れて時間をつぶしていた女性ですが、そろそろ次の列車の時刻が近づいてきました。
その列車の車掌を務めるのがニコラさんです。
事務所で待機していましたが、そろそろ担当の列車がホームに入ってきます。準備をして乗込みます。
ニコラさん、お父さんおじいさんも国鉄で働いていたという国鉄一家。列車に縁があったのですね。
いよいよ列車が出発します。あの女性も間に合ったようです。
Bon voyage!・・・・・というより、一緒に連れてって〜!
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父母を迎えにリヨン駅へ。ピーピーうるさい音が聞こえる中、祖父母がなかなか見つからずイライラ。あまりに音がうるさいので振り返ってみると、祖母が口笛を吹いていた」
VDM (Vie de merde)より
Le Train Blueの内装は素晴らしいですね、駅のレストランというよりも宮殿みたいです。フランス版「日本食堂」は豪華ですね~(笑)。
by opas10 (2013-03-17 17:36)
opas10さん
Le Train Blueのあの内装は宮殿ですよね。とても駅のレストランという感じじゃないです。そして、あの現場に行くとやっぱり一度は入ってみたいと思わせるところがあります。
by carotte (2013-03-18 13:28)