パリ・オペラ座 後編 [パリ]
年間200演目が上演されるというパリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)。
そのどれもが満席。チケットを入手するのは簡単ではありません。
後半は、その本番の様子をご覧下さい。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2009年5月1日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
会場30分前のオペラ座。
劇場の天井にはシャガールの絵が飾ってあります。
そして、オーケストラボックスで一人練習しているのはハープ奏者。この時間、一人で気持ちよく練習ができるそうです。
客席は全部で1800席。もう30分もすれば、これが全部うまってしまいます。
廊下では案内係の皆さんがスタンバイ。
入り口にはすでにチケット持った方々が列を作って入場を待っていました。
そしてステージの裏は、この時間が一番静かです。
「今夜は白を強調したメイクです。どんなに動いても白く見えるようにしなければなりません」とメイク担当者。
この衣装はどうやら「白鳥の湖」の時の衣装です。
さあ、いよいよ入場開始です。
入り口でパンフレットをお買い求めの年配の女性。
「ここに来るのが夢だったんです。ずっと来たい来たいと思っていて、やっと来られました」
ご主人はと言えば、バレーを楽しむというより、奥さまのエスコートが重要な役割のようです。
オペラ座の劇場は特別な空間。感動もひとしおでしょう。
そして、緞帳のこちら側では、ダンサーたちが準備を始めていました。
開演15分前のアナウンスがステージ裏に流れる中、静かに準備が進みます。
一方、劇場の様子はと言うと、バレー学校の子供たちがやってきました。こちらの席はずっと上のほう。
しかし、さらに上の階の席もあります。料金は6〜7ユーロと破格。それもそのはず、舞台が見えません。
通路に戻ると男性から声をかけられました。娘さんが出演するというのでやって来た家族です。
こちらは上階でも舞台が見えます。娘さんが出演するので42回もオペラ座に来なくてはならないそうですが、安い席がみつかって助かってるとか。
19時24分。後6分で開演です。オーケストラの団員も劇場へと急ぎます。
そして、いよいよ開演です。
舞台で踊っているのが、さきほどの家族の娘さんエロイーズさんです。
前半の演目が終わった後のインターミッションでは、お父さんが嬉しそうにシャンパンで乾杯してました。
「本当に素晴らしかったです。感動しました」
どうもこの日の演目はバレーの有名シーンをざまざまなダンサーが踊るという趣向のようです。
公演が終わって、番組の初めに登場したご夫婦が現れました。
ご主人の方はバレーよりスポーツ観戦の方がお好みのようですが、オペラ座には満足されたようです。
オペラ座の入場者数は年間約30万人。少し現実を忘れて劇場の世界を楽しむのもたまにはいいかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ホームステイをしているドイツ人家族と一緒に劇場に行った。言葉がぜんぜん分からないから爆睡してしまった。その僕を起こしてくれたのは主役の俳優だった」
VDM (Vie de merde)より
ここは前を通っただけです・・正装した人たちが沢山いたことを思い出しました。
by rabbit (2013-03-19 15:53)
rabbitさん
観光コースではだいたい建物だけを見ておしまいというのが多いですね。私も何年も中に入らないままでしたが、一度見学したらやはり見ていて良かったなと思いました。
by carotte (2013-03-21 12:01)