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フランスの通りを歩く 前編 [アルザス地方]

 アルザス地方の古い町コルマール(Colmar)。今日は、ここの古い通りを歩いてみましょう。

Paris_Colmar.jpg
より大きな地図で コルマール マルシャン通り を表示

  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)




 13世紀に建てられたサン=マルタン教会のふもとに広がる町は、まだ雪の覆われています。


 ここに600年も前から変わらないという古い通りrue des Marchandsがあります。


 通り沿いにはコロンバージュ様式と言われる木骨構造の建物が数多く並んでいます。


 「この通りは、おしゃれな繁華街とこの地方独特の界隈とをつなぐ鎖のような役割を果たしています。そして、昔はここに様々な職人が集まっており、町の心臓部になっていたようです」


 古い建物には、家の持ち主の職業が分かるような角柱が立っていました。通りに名前も番号もなかった時代、この角柱が役に立ったようです。


 「あの角柱の彫刻の男が長い物差しを持っています。あの長さがちょうど1オーヌ(1.18メートル)です。昔はオーヌという単位で布を計っていたんです。ですから、ここはかつてラシャ製造業者だった場所だということが分かります」


 建物には彫刻を始め様々な装飾がほどこされています。この通りの建物を見ながらあるくと面白いものがみつかりそうです。


 そして注目の家がMaison Pfister。


 1537年にブザンソンの帽子屋のために作られました。ずいぶんと凝った作りですが石と木でできています。


 Pfisterは、1841〜1892年までこの家にすんでいた家族の名前だそうです。


 バルコニーには神聖ローマ帝国の二人の皇帝カール5世とマクシミリアン一世の肖像が描かれています。


 今のフランスに例えると、さしずめサルコジとオランドの肖像画が並んでいるようなものだそうです。


 通りの東端を過ぎてさらに東に進むと運河があり、そのそばにあるのが市場。立派な建物です。2年前にきれいに修復されました。


 中ではこの地方で収穫された新鮮な野菜をはじめ様々な食品が売られていました。


 そして最後に登場したのがコウノトリ。コウノトリはアルザス地方のシンボルのような鳥。この鳥がやってくれば春間近です。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、通りを歩いていると、少年が声をかけてきて50€を差し出した。どうやら私が落としたものらしい。お礼を言いつつ、もし逆の立場だったら50€を返したりしなかっただろうと言うと、少年は50€をひったくって走り去った」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

yuzuhane

屋根に雪が積もって鐘がひびきわたり冬のコルマールもいいですね。ここは駆け足で訪れたんですが勿体ないくらいかわいらしいところでした。コウノトリのモチーフの看板や飾りものよく見かけましたし、縫いぐるみが売っていたので、犬へのお土産に買ってきたんですよ。
by yuzuhane (2013-03-23 22:23) 

carotte

yuzuhaneさん
私はコルマールは素通りだったのですよ。返す返すも残念なことをしました。いつかぜひゆっくり見物して回りたいです。何と言っても建物が魅力的ですよね。コウノトリのぬいぐるみ、私はストラスブールで買ってしまいました ^^
by carotte (2013-03-25 00:35) 

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