パリの電線 [パリ]
チャーチル、ヘミングウェイ、チャップリン、そしてビル・クリントンにマイケルジャクソンやマドンナ。
前回紹介したオテル・ドゥ・クリヨンに宿泊したことのある皆樣方です。さすがにそうそうたるメンバーですね。
全館改装のため、今週末から2年間休館になるとのことですが、気になるのが従業員の行く末。
いったいどうなるの?と思っていたら、さすがマスコミ。ちゃんと調べてありました。
かなりの額の退職金をもらって辞めるか、それなりの給料をもらいながら2年後に戻るかのどちらかを選ぶのだそうです。
今のところ少なくとも半分の従業員が戻ることになっているとか。
そして、新しいクリヨンには地下にSPA施設ができるそうです。
大掛かりな改装を行うのはクリヨンだけではありません。
あのリッツが目下改装中(改装中の様子は→こちら)。プラザ・アテネも間もなく工事が始まることになっています。
そんな由緒あるホテルが集まるパリ。東京と大きく違っているのが電柱がないこと。電線は全部地下を通っています。
東京の街も電線や電柱がなくなったらだいぶすっきりするなあと思うのですが、これから地下を通すとなると大変な工事になりそうです。
実際に地下を通しているパリは一体どうなっているのでしょう?
またまたフランスのTV局TF1が教えてくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
安全用の靴とヘルメットをかぶり、いざ地下の迷路へと出発です。
通路にはものすごい数のケーブルが・・・・・。
このケーブルの地下道はトータルで10,000キロにもなるそうです。
最初の電圧は1000ボルトですが、徐々に下がって行き、使用者のところに届くころには230ボルトになっているそうです。
パリ郊外の発電所から送られて来る電気は、まずパリの外側にある環状線の地下を走るケーブルで運ばれます。
変電所は全部で36カ所。ここからパリの街へと電気を供給しています。
赤い扉の向こうに並んでいるのは沢山の遮断器。ちょうど凱旋門の下辺りにあるそうです。
こんなものがあの下にあるなんて想像もできません。
この施設のおかげで美しいパリの夜景が楽しめるのでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、お葬式でお花とカードを供えて来た。帰り道、置いて来たはずのカードがバッグの中にあるのに気がついた。その代わりにないものに気がついた。それは電気料金の請求書」
VDM (Vie de merde)より
電線が地下に埋設されてる都市は景観が綺麗ですね。日本でも徐々に埋設工事を進めていますが、相変わらず美しい景観を台無しにしてます・・・ヨーロッパやアメリカなどを旅する度に街の美観を考えた都市づくりに感心します。
by rabbit (2013-03-31 15:51)
そう言われてみたらパリには電柱がなかったですね。パリは街づくりに関して最初から建物の高さを決めたり道路の配置が考えられていたり統一感があるなと思っていましたが、こんなところにも配慮があったんですね。東京は勝手にいろいろなビルが乱立して電線もごちゃごちゃでほんと、その点はがっかりな感じがします。
by yuzuhane (2013-03-31 22:45)
電柱って、景観を壊してますよね...なんとかならないかなぁ~。
何年か前に、徳島市が電柱を無くして、街の風景がすっきりして驚きました。
by 島酔潜人 (2013-04-01 23:12)
rabbitさん
日本でも場所によっては地下に埋設されてますね。やはり景観がぜんぜん違います。工事が大変ですけど、少しずつでも良いから地下に移した方が良いように思います。
by carotte (2013-04-02 00:33)
yuzuhaneさん
パリには電柱がないんですよね。有数の観光地ということもあるんでしょうけど景観には気を配っているようです。東京みたいに雑居ビルの間に電柱があって、それをつなぐ電線があちこちに張り巡らされているとどうも街が美しく見えないですね。
by carotte (2013-04-02 00:37)
島酔潜人さん
電柱&電線があるのとないのとでは景観が全然違いますね。せっかく美しい建物が立っていても、電柱と電線がだいなしにしてしまってるケースってよくあります。地下に埋設されていたらかなりすっきりすると思いますよ〜。
by carotte (2013-04-02 00:39)