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フランスの聖堂巡り その1 [教会]

 寒い冬のあとに早めの春がやってきたと喜んでいたら、また寒さが戻ってきてしまいました。一度暖かくなってからの逆戻りは少々つらい。


 夏時間が始まったばかりのフランスも似たような天候で、あちらは北半分が零度を下回っていたようです。


 さて、昨日はキリストの復活をお祝いする復活祭でした。


 この聖なる日に因んで、今日から3回のシリーズでフランスの聖堂を訪ねます。


 第一回目の今日は、マルセイユにあるノートル=ダム=ドゥ=ラ=ガルド聖堂(Basilique Notre-Dame-de-laGarde)。


Paris_Marseille.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月27日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 標高149メートルの丘の上に立つ美しい聖堂。1864年の建立です。


 「決して大きな教会ではありません。むしろ小さいです。しかし、素晴らしいのはそのロケーション」と男性。


 聖堂の中はご覧の通りのビザンチン様式です。外観はローマ様式。


 「ここは訪れた人たちを平等に受け入れる場所なのです」と神父さま。


 「子供が生まれたり、婚約したときなど、機会ある毎にここにやってきます」と女性。


 丘の上は風が強そうです。


 「この建物は、言ってみればネオ・ローマ様式です。ここには頂塔や大きな鐘楼がありますが、こういうスタイルはローマ時代にはありませんでした。さらに頂塔の上には聖母子像があり、マルセイユの街と港を見守っています」と説明してくれた男性は、最近行われた聖堂の修復工事を担当した方。


 何年もたつうちに傷んだ石は全部取り替えられたそうです。


 特に、緑の石(映像ではグレーに見える)は、フィレンツェから取り寄せられました。


 聖堂の中もきれいに修復されています。


 19世紀に制作されたゴージャスなモザイクの装飾は、ベニスの芸術家の手によるもの。


 そして壁の一画には、マリア様にお祈りを捧げるために信者たちが持って来た絵が飾られています


 事故にあった瞬間の絵や海の絵がほとんど。


 マルセイユは港町。船が無事に戻ってくるように、また、船が無事に戻って来た感謝の気持ちを表すために、この聖堂で祈りを捧げたようです。


 天井からは船の模型や飛行機の模型が飾られていました。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、教会の前で結婚式のグループがいたのでお祝いに車のクラクションを鳴らした。でもそれは結婚式ではなくお葬式だった」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

yuzuhane

復活祭で店やスーパーにウサギの着ぐるみが出たり卵ひろいが行われていたと言っていました。マルセイユは乗り換えで駅から町を眺めたただけなのでここはゆっくり行ってみたいです。眺めがいいし内部のモザイクも豪華なものですね。ただ治安が悪いらしいのでそこがネックですね。
by yuzuhane (2013-04-01 21:19) 

carotte

yuzuhaneさん
復活祭は宗教行事ではあるものの、ある意味、クリスマスのように一大イベントのようにもなってますねえ。チョコレートの消費もぐっと多くなるらしいですよ。私もマルセイユはまだゆっくりと観光したことがないので一度行ってみたいです。確かに治安がかなり悪いらしいですね。この間も何か事件があってニュースになってました。
by carotte (2013-04-02 00:43) 

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