シャンティイ城の庭園 [ピカルディ地方]
ヴェルサイユ宮殿を始め、数々の庭園を手がけて来た造園家のル・ノートル(1613〜1700年)。今年で生誕400年を迎えます。
これを記念して、ベルサイユ宮殿に続いてル・ノートルが造園を手がけたシャンティイ城では、造園当時の様子から今日に至るまでの変遷を紹介した展示会を4月12日〜7月7日まで開催しています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2013年4月17日に放送)
ル・ノートルの白い彫像。この方が、あの豪華絢爛たるヴェルサイユ宮殿の庭を設計しました。
その庭の広大さに圧倒されますが、美しさと気品ではシャンティイ城の方が勝っているような印象を受けます。
1662年に、コンデ公の依頼を受けてル・ノートルが設計した庭は、この地に豊富だった水を活かした作りになっていたそうです。
鏡のような水面に空を映す様々な形の池。そして、今はもうなくなってしまいましたが、当時は約10カ所に噴水があったそうです。
描かれた絵を見ると、今よりもずっと華やかな感じの庭です。
ここで貴族たちが様々な娯楽に興じたようです。
フランス革命を境に、城は昔の姿を失ってしまいます。
庭は手入れされないままで荒れ果て、革命期に作られた道路で2つに分断されてしまったそうです。
息を吹き返すのは19世紀になってからのこと。当時のコンデ公が城を買い戻してからです。
因みに現在の城は19世紀に建て直されました。
そして庭はル・ノートルの傑作の一つと言われています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、園芸センターで初めて働く日だった。まずは植物に水をやることにした。しかし、どれもこれも人工観葉植物だった」
VDM (Vie de merde)より
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