SSブログ

ポン・デュ・ガールは有料 [プロヴァンス地方]

 南仏の世界遺産ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)。古代ローマ時代に作られた水道橋です。


 遠くから眺める分には無料ですが、この橋を渡るとなると見学料がかかります。


 車なら18ユーロ、自転車なら12ユーロ、徒歩なら10ユーロ。


 車はかなり前から有料だったようですが、自転車や徒歩は2010年からこの料金が適用になっているそうです。


 しかし、これまではあまり厳しく徴収するということをしてこなかったために、有料だということを知らない人もいたとか。


 でも、これからはそういうわけには行きません。

Paris_PonduGard.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France TVで2013年4月20日に放送)




 リズミカルなアーチを描きながらガルドン川を跨ぐポン・デュ・ガール。


 遠くから見ていると、地震が来たら積み木がくずれるように倒れてしまいそうですが、実際に人が橋を渡っている映像を見ると頑丈にできているようです。


 「橋を渡る人が増えて、駐車場を使ったりトイレを使ったりするので有料にすることにしました」と管理団体の方。


 これに反応したのがポン・デュ・ガールの文化協会の方々。


 何の協議も行われずに勝手に料金を決めてしまうのはいかがなものか。さらに、有料というのは、こういう文化財は自由に見学できるという考え方に反するのではないか、というわけです。


 そう言われると、モン=サン=ミッシェルはアクセスがいろいろ問題になっているとは言え、あの島に入ることも見学することも自由で無料です。


 「今のような不況下で、人々が贅沢ができなような状態の時に、こんな高額な料金では文化財を見学することなんてできなくなります。このようなことは絶対に受け入れられません」と協会の方。


 一方、管理団体の方は、ここの料金はフランスでも安い方だとおっしゃっているそうです。


 お互いの主張が真っ向から対立していて、どのようなことになるのやら・・・・。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、映画館で働いているのだが、12歳以下視聴禁止の映画のチケットを12歳以下の料金で売ってしまった」

 

VDM (Vie de merde)より




nice!(44)  コメント(10) 
共通テーマ:地域

nice! 44

コメント 10

cycloo

carotteさん、お久しぶりです。
今年は、ローヌ川沿岸を、スイス・アルプスから地中海まで走ります。この水道橋や、ゴッホのサン・レミ、ドデーの風車小屋、レ・ボーなどは、少し横道にそれるので、立ち寄るかどうか決めていません。現地での気分しだいということにしています。
最近、テレビで、かたせ梨乃のモン・サン・ミシェル紀行を見ました。今は土手で渡っていますが、土手は、海の流れを妨げるので、自然破壊になっているそうです。そのため、海が流れるように橋をかけている最中でした。
水道橋も、1985年頃は、すぐ橋のたもとまで車で行って、見学できました。2007年に行ったときは、広い駐車場ができて、そこから2キロほど歩かされました。どこにいっても、昔と比べると、今の観光ブームに驚かされます。(年寄りのたわごとですね。失礼しました。)
by cycloo (2013-04-22 11:33) 

rabbit

古代ローマ時代に作られた水道橋・・・今も現役とは、すごい!
歴史遺産を守るためにも多少の料金はしかたがないのかな?でも無料から有料へと変更すするには、合理的な理由がいりますね。
by rabbit (2013-04-22 13:48) 

cycloo

carotteさん、
最初のコメントを入れた後、はっと気が付いて、テレビ画像を初めて見たのですが、料金は橋を渡るための橋への入場料ではなく、車やバイクの場合は駐車料金、歩行者というのが、橋を渡って歩く料金ではないですか?画像で人が、歩いている橋は、ローマ時代のものではなく、新しく建てられたものです。昔は、ローマ時代の橋のてっぺんを、こわごわ渡れたものでした。今は、新しい橋も車は通れないはずです。間違っていたら、ごめんなさい。
ローマ時代の橋には、保護の観点から、車はもちろん、人間も渡らせてはいけないと思います。
by cycloo (2013-04-22 16:10) 

yuzuhane

ここは通行料払って上を歩くより遠くから全景を眺めたほうがいいように思いますが…。確かにモンサンミッシェルがタダなのに、ここは料金がかかるの?ともも思いますね。維持するのも大変なんでしょうが・・・説得力のある理由と金額を設けるのはなかなか難しいですね。
by yuzuhane (2013-04-22 21:49) 

carotte

cyclooさん、こんにちは。
この辺りのプロヴァンスも通られるのかなと思っていました。今年ももうすぐ出発の日が近づいてきますね。モン=サン=ミッシェルは土手だった頃に一度だけ行きました。すぐそばの駐車場に車を止められたのでとても便利でした。今はそういわけにはいかないみたいですね。シャトルバスか徒歩らしいです。しかもシャトルバスは2000円もします。これが今問題になってるようですよ。水道橋は行ってみたいと思いつつ、残念ながらまだです。本物は迫力ありそうです。花火大会も行われているようで、ここぞとばかりに観光に力が入っているのかもしれませんね。
by carotte (2013-04-23 00:06) 

carotte

rabbitさん
水は流れていないみたいですが、ふもとを歩けるようになっているようです。でも、そんな古い時代の、これだけ大きいものを今も保存しているのは立派ですね。維持費にもお金がかかりそうですから有料も致し方なしなのかもしれません。
by carotte (2013-04-23 00:10) 

carotte

cylooさん
私も、その部分は気になったのですよ。始めはtarifを通行料と書いていたのですが、ちょっと待てよ、車が通れるような場所かなと疑問になりました。常識的には車で橋を渡るとはちょっと考えにくいですね。映像を見ても車はあり得ないですね。だから、たぶん、駐車代金+見学料=18ユーロなのでしょう。しかし、映像のナレーションも解説でもはっきりとそう言っていないのです。それで、どちらにも受け取れるような書き方にしたのですが・・・・。
by carotte (2013-04-23 00:21) 

carotte

yuzuhaneさん
私もそう思います。遠くから眺めた方が良いですね。
なんでここだけ有料?と思っていたら、ふと思い出したことがありました。あのアヴィニョンの橋です。川の途中までしかないあの橋。確か、あそこは入場料があったような・・・・。橋のたもとで料金を払って、あの途中までしかない橋を歩いたような記憶があります。たったあれだけなのに有料だったなあなんて思い出しました。
by carotte (2013-04-23 00:26) 

opas10

不慣れな生活と忙さで訪問が途絶えておりました、失礼しました。通行料(なのか入場料なのか?)はある程度仕方ないかもしれませんが、むしろ問題は徴収したお金の使い道でしょうね。環境整備や維持管理のためであれば致し方ないのかなとも思います。
by opas10 (2013-04-28 21:50) 

carotte

opas10さん
新しい土地での暮らしも仕事も慣れるまではそれなりに時間が必要ですね。お忙しいのかなと思っておりました。
さすが鋭い視点でのご指摘です。きちっと施設のために使うのだったら、有料も致し方なしですね。
by carotte (2013-04-29 10:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。