がんばるレストラン [トピックニュース]
2011年の調べによると、東京の飲食店の数は16万軒ほど。
それに比べてフランスは、国全体でもレストランは20万軒ほどしかありません。
そのレストランに行く人が、この不況で減っているそうです。
昨年に比べると2%の減。このまま減り続けては困ると、多くのレストランが様々な割引を行っているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年4月22日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ここはパリにあるホテル専門学校の厨房。
料理を学ぶ12人の学生たちがてきぱきとお客さまに出す料理を作っています。
こんがり焼けた包みの中身はエシャロットとイワシだそうです。
この学校では週に二晩、レストラン(→こちら)を一般に開放しています。
「毎回異なる定食を出しています」と料理の先生。
43人ほどのお客さま方のほとんどが常連客。
定食(前菜、メイン、デザート)が23ユーロで食べられます。
「一般のレストランと同等の料理がだいぶ安く食べられますよ」と男性客。
低価格なのにはちゃんとした理由がありました。
「料理人を雇っているわけではありませんからね。作っているのは学生ですから人件費がかかりません。しかも、我々の場合、利益を出す必要もないのです」と責任者の方。
レストランのテーブルはすべて満席でした。
「12人で来たのですが、6週間くらい前に予約を入れました」と女性客。
一方、あるカップルはネットを駆使してできるだけ安いお店を探すというのが習慣になってしまったそうです。
お店によって様々な割引サービスを行っています。
あるレストランでは、8時以降に割引を実施しているそうですが、この割引で空いているテーブルを埋めることができるとか。
割引の理由はそれだけではありません。
このままでは食材を無駄にするだけ。安くでお客に食べてもらった方がいいと考えたわけです。
また、インターネットのあるサイトで会員になり月々11ユーロ支払うと、1300軒のレストランで、カップルの食事が一人分の値段で食べられるというようなものもあります。
いろんな手を考えるものですね。
このシステムで食事を済ませたカップルは満足げでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、レストランで給仕係をしているが、お客がチップに2ユーロコインをくれた。ただし、チョコレートの」
VDM (Vie de merde)より
ホテル専門学校のレストラン、学生さんが作ったとはいえ、黒服の方がきちんとサービスして雰囲気もよさそうですね。ここは安いし人気なのはわかります。
マドレーヌ寺院の地下の安い定食やさんとともに行きたい場所リストに入りました。フランスで割引ッてなんとなくイメージに合わない感じですが、苦労してるんですね。インターネッを利用した割引ははやっていますね。
by yuzuhane (2013-04-24 09:55)
yuzuhaneさん
ホテル専門学校は名前が字幕にでて来なかったのでどこなのか分からなかったのですが、ネットで検索したら該当する学校がでて来ました。追加でリンクを挿入しておきました。参考にしてください。たぶんここで間違いないと思います。予約の電話番号も出てますよ。一度食べてみたいですね。
by carotte (2013-04-25 19:19)
ユーロの危機は食の世界にまで及んでいるんですね。ホテル専門学校のレストラン、であれば値段が安くて味も保障されているようなものですから(味が悪かったら卒業後の就職にも差し支えるでしょうし(笑))一度知ったらみんな常連になっちゃいますね。たぶんワインのセレクションがあまりなさそうなのが唯一の難点でしょうか。
by opas10 (2013-04-28 22:24)
opas10さん
特にフランスの経済不安はかなり深刻みたいです。失業率もなかなか回復しませんし、内閣の支持率はどんどん落ち込んで行く一方。レストランで食事をするより家で済ませましょってことになってるようです。確かに、専門学校のレストランはさすがにワインはそう種類を置いてなさそうですね。でも、このお値段ならかなりお得です。人気らしく予約はかなり前からしておかないとダメみたいです。
by carotte (2013-04-29 10:13)