中高生も発明家 [トピックニュース]
フランスの発明家に贈られる賞といえばレピンヌ賞。
老いも若きも自信作をエントリーすれば、受賞の機会は全員に平等にあります。
しかし、この度、ある科学雑誌が主催した発明賞「若い発明家トロフィー」は、13歳から18歳の中高生が対象です。
一体どんな発明があるんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年4月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
最初に登場したのは、瞬時に電池が空かそうでないかを選り分ける器機。
これで18歳の若き発明家はトロフィーを獲得しました。
「引き出しに溜まっていた電池をみわけるのが大変で、この器機を思いつきました」
グループで発明した中高生もいます。
発明したのは、映画のセットで見かける移動式のカメラ。家庭内で使えるような簡易な作りになっています。
「家の中は実験室みたいなもんでしたよ。部屋のものは全部かたづけて、部屋中にレールを並べて移動させながら撮影したりで大変でした(笑)」とお母さん。
これでトロフィーが獲得できたかどうかは分かりませんが、十分に勉強になったことだけは確か。
次に登場したのは棚。専門誌を収集している人用です。
集めた雑誌の中から簡単に読みたいものをすぐに取り出せるように工夫された棚です。
お次ぎは靴を短時間で乾かしてくれる装置。
作ったのは雨の多いピカルディ地方にすむ若者。
15歳になるルシアン君は、夜間を走るサイクリストの安全のために点滅灯を作りました。特にカーブを走る時に目立つように作ったそうです。
13歳の少年が発明したのは自動楽譜めくり。
ペダルを踏むと次の楽譜が自動的に出て来る仕掛けになっています。
原理は簡単なようですが、ここまでの装置を作り上げるのは簡単ではなかったような・・・・。部品にはレゴが使われているそうです。
この他に、電気ほうき、エアコンのついたネコのベッドなんていう手の込んだものまでありました。
もう21年も前から実施されているこの催し。
雑誌の編集部に送られて来た発明品のビデオの中から優秀な作品を毎月一つ選んで紹介し、最後に年に一回12ヶ月分の発明を一同に集め、そこからさらに優秀と認められた作品にトロフィーが与えられることになっているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、長椅子に寝転びならがテレビのチャンネルを変えようとリモコンを動かしたが反応がない。リモコンの裏ぶたをはずしてみると、電池の変わりにメモが入っていた。“立ち上がって自力で変えろ”」
VDM (Vie de merde)より
フランスは、中高生が科学やものづくりに興味を持つきっかけづくりを積極的に行っているのですね。どこかの国もちゃんと見習わないと・・・。
by opas10 (2013-04-28 22:54)
opas10さん
この雑誌、21年もこの企画を続けているんですからりっぱです。ちょっと地味な感じもしますが、ちゃんとした愛読者及び参加者がいるんですよね。
by carotte (2013-04-29 10:22)