どっちが先??? [トピックニュース]
ニューヨークーパリ間、大西洋横断飛行と言えば、チャールズ・リンドバーグ。
ニューヨークを飛び立ったリンドバーグが、パリ上空に着いた時、「翼よ、あれがパリの灯だ!」と言ったという話はあまりにも有名。
しかし、それより12日早くニューヨークに向かってパリを飛び立ち、大西洋横断飛行に挑戦したフランス人の2人組がいたそうです。
この二人の乗った飛行機l'Oiseau Blanc(白い鳥)号は、ニューヨークに到着することなく、途中で消息をたち、今なお機体も乗員も発見されていません。


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
海上に一隻のボート。
この辺りで海底に沈んだと思われるL'Oiseau Blancの機体を探しています。
しかし、今のところ機体の破片もみつかっていないそうです。
L'Oiseau Blancに乗っていたのは、シャルル・ナンジェセールとフランソワ・コリ。
ナンジェセールは第一次世界大戦で活躍した空軍のパイロット。フランソワ・コリも同様にパイロットで、右目は戦争でなくしました。
二人の乗ったL'Oiseau Blancには、ハートにドクロと棺桶のマークが描かれていました。
なんだか命知らずの冒険野郎って感じですね。
1927年5月8日、二人はパリを離陸してニューヨークへと向かいました。翌日の新聞にはニューヨーク着5時の文字が・・・。
しかし、実際には、L'Oiseau Blancはアイルランド上空を飛んでいるのが目撃されたのを最後に消息をたってしまいます。
その後、どの辺りでどうなったのか確かなことは分かっていません。
この謎を追いかけて来たベルナール・ドゥクレさん。
ワシントンDCの国立公文書館に保管されているアメリカ沿岸警備隊の作成した報告書を基に、一つの結論に達します。
フランス人2人組は確かに大西洋を横断し、間もなくアメリカ大陸という頃に濃霧に見舞われ高度を落とし、サンピエール島・ミクロン島の沿岸に着水しようとして失敗したのだと言います。
そう話すベルナールさんの後ろには、リンドバーグが大西洋を横断した時に乗ったスピリット・オブ・セントルイス号が展示されていました。
二人のフランス人が遭難したと思われる海上にやってきたベルナールさん。
この日はリンドバーグのひ孫さんと一緒でした。花束を海に投げて、二人の冒険家に敬意を表していました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、飛行機に乗った。後ろの座席の二人はどうやら非番のパイロットらしく、解説を始めた。『ちょっと上がるのが早過ぎるな』『この高度じゃ旋回は無理だ』『ずいぶんと速く下降するな』『滑走路は見えるか?なんで14滑走路に降りるんだ???』・・・落ち着いて乗ってられやしない」
VDM (Vie de merde)より
大西洋横断飛行、逆コースで先に挑戦した2人組がいたんですね。どくろマークのあの飛行機で行ったんですね。なんか新聞も古めかしくて2人の写真も時代がかっていてちょっと現実じゃない映画のように感じてしまいましたが・・・。謎に包まれたお話ですね。知りませんでした。
by yuzuhane (2013-06-10 08:59)
yuzuhaneさん
私もこの話は初めて知りました。L'Oiseau Blancの謎と言って、結構、有名な話らしいです。戦前の話なので新聞も映像も古めかしいのが出てきましたね。もしフランス人の2人組が大西洋を横断したことが立証されると、こちらが先に記録を達成してしまったことになるらしいですよ。
by carotte (2013-06-10 21:41)
偉業達成が公式に認められるまで、もうあと少しのところまで来ていたのですね。こういう話を聞くにつけ、「運気」というものの存在を感じてしまいます。リンドバーグ氏のひ孫も一緒になって敬意を表するところがいいですね。
by opas10 (2013-06-15 23:45)
opas10さん
もうあと一歩のところで霧にやられてしまったみたいです。偉業達成にはやはり運も必要ということなのでしょうね。こういうことはいろんなものが一つになって初めて、成し遂げられるものかもしれません。
by carotte (2013-06-16 10:42)