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ルイ・ヴィトン [フランスのモノ]

 今週末、フランス各地にあるルイ・ヴィトンの工房が一般に公開されているそうです。


 その中から、フランス南部ドローム県マルサ(Marsaz)にある工房を訪ねてみましょう。


Paris_Marsaz.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 2011年7月に新設されたこの工房。入り口のギャラリーには、ウォーホル風の肖像画。この方が創業者のルイ・ヴィトンさんです。


 「・・・常にアーティストとのコラボレーションに務めています・・・」とガイドの方。


 赤いバッグはどなたとのコラボ?


 作業場では職人さんの仕事を間近で見学することができます。


 ここでは225人の皮革職人が働いています。


 そして、一つのバッグを作り上げるのに約300種類の行程が必要になるそうです。


 「この仕事は共同作業なんです。決して一人で作り上げているわけではありません。製品のクオリティを守るために、先輩から後輩へとその技術を伝えているんです」


 「入社してすぐに学んだヴィトンの伝統を守り続けていかなくてはなりません」


 集まった見学者の皆樣方、熱心に職人さんの説明に聞き入っていました。


 一方、工房の建物は近代的です。


 しかし、樫の木を使った天井、再生可能なエネルギー、ファイトレメディエーションなど環境を配慮した設計になっているそうです。


 確かに、工房の屋根には土らしきものがあり、植物が育つ環境になっているようです。


 「世界的に有名な会社ですから、その技術をなんとしても守らなくてはならないですね」


 「バッグが出来るまでの行程を見せていただいてありがたかったです」


 見学者の皆さんはどなたも楽しまれたようです。


 ここまでの見学はなかなかできないせいか、この工房の見学はすでに予約で一杯だそうです。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、会社を辞めることになり、同僚がプレゼントを用意してくれた。それは何年も前から欲しいと思っていたルイ・ヴィトンのバッグ。完璧なプレゼント・・・。しかし、中を開けてみると、オーヴェルニュ産のチーズが詰め込まれていた。いくら好物とは言え、ルイ・ヴィトンに詰めなくても・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

ヴィトンのバッグにしても、スイスの時計にしても、ヨーロッパのブランドは量産による効率化に背を向けて、希少性を核にしたストーリーづくりが上手いですね。さらにその価値をユーザーがきちんと認めてくれるだけのクオリティを守り続ける仕組みが組織内で頑なに受け継がれているところは、転機を迎えている日本の量産型ものづくりも学ぶべき点だと思います。
by opas10 (2013-06-23 13:07) 

carotte

opas10さん
最近、日本でも伝統の技を現代にいかして守っていこうという動きがでてきていますが、ヨーロッパは昔からこういうものが好きですね。
一方、ヴィトンがこうやって発展しているのも、日本人のおかげという感じがします。日本では女性を中心にして揺るがない地位を保ってますから。
by carotte (2013-06-25 13:25) 

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