島のグルメ その1 [ポワトゥー=シャラント地方]
フランスの島と言えばブルターニュか地中海。
しかし、西部のポワトゥー=シャラント地方の海にも小さな島が点在しています。
今日から5回のシリーズで、その島々のグルメを堪能しましょう。
第一回目の今日は、コルシカ島についで二番目に大きいオレロン島(Île d'Oléron)を訪ねます。(下記地図の青印)
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月17日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
本土とは橋で結ばれているオレロン島。
この橋の近くの海に作られているのが、牡蠣の養殖場。
ボートに乗ってやってきたのがレストランRelais des Salinesのシェフ、ジャムさん。
「ここには海ならではの独特の個性があります」
牡蠣の生産高は年間55,000トン。一年中新鮮な牡蠣が食べられるそうです。
今日はこの牡蠣を使った料理です。
因に、レストランのサイトにアクセスすると、カーソルが牡蠣に変身します。どうやら牡蠣のお店で知られているようです。
牡蠣と言えば、殻を開いてレモンを絞ってつるっと食べる生ガキが一般的ですが、今日は火を通した牡蠣料理です。
まずは牡蠣の殻を開けておきます。次にエシャロット、ネギなどの野菜を刻みます。
鍋にワインとエシャロットを入れて煮込みます。煮詰まったところでバターとクリームを加えよくかき混ぜます。
ここにニンジン、ネギ、セロリを加えます。
牡蠣は180℃のオーブンに6分間だけ入れます。焼き上がりは、中が少し膨らんで、水分がまだ残ってる状態がいいそうです。
ここに、先ほどの野菜入りのソースをのせたら出来上がりです。
生ガキもいいですが、こちらも美味しそうですね。
女性のお客さまが、牡蠣の殻に残ったソースをパンですくって食べていました。
お店のお料理は牡蠣だけではありません。
ヨーロッパヘダイのグリルや、ヒラメの仲間セトーのムニエルなど、魚料理もあります。
「いい雰囲気のお店で、セトーが食べられて、太陽の日差しがあって、これ以上何が必要だい?」とお客さま。
とは言っても、最後はやはりデザートも必要。
チョコレート添えコニャックのパフェ、イチゴと生チョコのムース、そしてレモンとパイナップルのプチケーキでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、救急車で運ばれ危うく死ぬところだった。夫の弁明をお聞きください。『君が柑橘類アレルギーだったのは知っていたけど、そこにレモンも入るとは知らなかったんだよ』」
VDM (Vie de merde)より
牡蠣は、少し加熱した方が旨みが出て美味しい、と以前に松島の牡蠣専門店で教わったことがあります。生牡蠣と、バーナーで表面を一瞬炙った牡蠣を食べ比べてみると確かにそうでした。今回の料理も、微妙な加熱が旨みをさらに引き出しているのかもしれないですね。そして、最後には定番のデザート回転、久しぶりです(笑)。
by opas10 (2013-06-23 14:16)
ほんとにカーソルがカキになりましたね。シェフ自らが養殖場に乗り込んで気合十分ですね。キッチンで見る方は服装もしゃんとして同じ方にみえなかったですが・・・カキのお料理はとてもおいしそうでした。
by yuzuhane (2013-06-23 18:32)
opas10さん
確かに少し加熱すると旨味がでてきますね。ますます食べたくなってきます。今回の料理は家庭でも作れそうな気がします。涼しくなって牡蠣が出始めたら一度トライしてみようかと思ってます。定番の回転デザート、久しぶりの登場でした ^^。
by carotte (2013-06-26 10:21)
yuzuhaneさん
あれっ、なんだこれはと思ったらカーソルがカキになってました。^^ シェフの制服に身を固めると様子がだいぶ違って見えますね。ボートの上のジャムさんが漁師みたいにみえました。
by carotte (2013-06-26 10:24)