島のグルメ その2 [ポワトゥー=シャラント地方]
シリーズの二回目は、クロワッサンの形をした小さな島エクス島(île d'Aix)(下記地図の赤印)。
ワーテルローの戦いに敗れたナポレオンが、フランス最後の7日間を過ごした島として知られています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月18日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
エクス島の日の出・・・。
「エクス島は素晴らしいところです。時間が止まったような、時代に取り残されたような感じはありますがね」とノエルさん。
ノエルさんは、Hôtel Napoléonと、そこに付属するレストランChez Joséphineのオーナー。
さすがにナポレオンゆかりの島とあって、お店の名前もさもありなんです。
本土からエクス島までは船で30分ほど。
本土からやってくるのはツーリストの他に大切な日用品と食料。
「生産者がいないので食材はぜんぶ本土から調達しなくてはなりません」とノエルさん。
その日の献立は、その日に調達できた食材できまります。
本日はイカを使った煮込み料理を作ってくれます。
材料はイカ、玉ねぎ、ニンジン、ブーケガルニ、フルール・ドゥ・セル(塩田から取れる大粒の塩)など。
短冊切りにしたイカをオリーブ油と少量のバターを溶かしたフライパンで炒めます。
大鍋に野菜と炒めたイカを入れ、湿らす程度にピノ(pineau)を加えます。
ピノは、ワインを作る時に絞ったブドウのジュースとコニャックを混ぜて作られた地元のお酒です。
さらに、鶏のフォン(出汁)を加え煮込みます。
最後に具を取り出し、フランベしたピノ少量をスープに加えます。
Hôtel Napoléonの一階とテラスがレストランChez Joséphine。
まずは前菜のムール貝、海の幸の盛り合わせ、イワシのマリネをいただきます。
メインはさきほどのイカの煮込み。イカがたっぷり入って16ユーロ。
「柔らかくて、いろんな味がして大好きです」と女性。
次に登場したのもイカの料理。こちらは漁師さんがよく作って食べていた料理だそうです。
デザートは、Faisselle(フレッシュチーズ)とウイキョウのジャム(上からかけていたのはコニャック)、アンゼリカ入り焼き菓子とキャラメル・ムース生クリーム添え、アップル・クランブルと赤いフルーツ(イチゴかサクランボ?)。
最後は海に沈む夕日で締めでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、お隣さんが日の出とともに『コケコッコ〜』と叫ぶようになって4日目になる。死んだ雄鶏の代わりだそうだ」
VDM (Vie de merde)より
フランスにも小さな素敵な島がいっぱいあるんですね... 行ってみたいなぁ。
フランスでも、イカって食べるんですね。
by 島酔潜人 (2013-06-24 08:36)
色々と魚介類の料理が紹介されていましたが、
ムール貝?も牡蠣も美味しそうです。
マリネのお魚も美味しそうでした。
海辺の朝日は素敵ですね。ゆっくりと眺めてみたいです。
by orange (2013-06-24 12:07)
島酔潜人さん
フランスの半分が海に面してるようですから、島もわりに多いみたいです。日本はわりにイカを使った料理はあちこちのお店で出てきますが、フランスの場合はそういうわけには行かないですね。
by carotte (2013-06-26 10:30)
orangeさん
前菜で登場したムール貝もマリネの魚も美味しそうでしたね。
この島は朝日が海から上って夕日は海に沈むみたいです。
なかなかいいですね。
by carotte (2013-06-26 10:33)
自然に囲まれているのに、食材は本土からの調達に頼らないといけないというのは意外でした。イカの料理、アメリカだとフライドカラマリにしちゃいそうですが、さすがフランス、ちゃんと手の込んだ調理をするのですね。
by opas10 (2013-06-29 22:28)
opas10さん
この島は本土に近いみたいので、これでやれているのかもしれません。イカはどうやって食べるのかなと思っていた、わりにリーズナブルな料理法で作ってましたね。
by carotte (2013-06-30 14:14)