アムステルダム その2 [オランダ]
アムステルダムの人口は年々増加の一途を辿っています。
となると、住宅やオフィスビルを建築するために必要になるのが陸地。
シリーズの二回目は、海に向かって拡大を続ける大都市アムステルダムについてです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月30日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
海に向かって広がる砂地。
「これから数年のうちに、この一帯に22ヘクタールほどの埋め立て地を作る予定です。だいたい向こうに見える島まで埋め立てます」と、このプロジェクトの責任者の方。
増え続ける人口に対応するためにはこの方法しかありません。
なんだか東京湾を埋め立てて拡大する東京と似てますね。
「市の人口は2009年から25,000人以上増加しています。このプロジェクトはどうしても必要なんです」
埋め立てが始まったのは2000年のこと。海底から取って来た砂を堆積させ、最終的に45,000人を収容できる陸地を作り出します。
すでに同じ方法でできた島が4つあり、20,000人が暮らしています。
クリステルさんもその中の一人。2階には子供部屋が2つ、広いリビングが一つ、屋上には屋根付きのテラスがあります。
「以前は110㎡の家に住んでいましたが、今は160㎡あります。このアイバー地区は市の中心からは少し離れていますが、庭付きの家が欲しかったのでここにしたんです。いいところですよ」とクリステルさん。
拡大しているのは埋め立てだけではありません。
住宅は海や運河の上にも広がっています。文字通り水の上に浮かぶ住宅です。
この界隈には170棟の水上住宅があるそうです。住宅の横には車ではなくボートが横付けされています。通常の住宅に比べると二分の一の値段で2倍の広さだそうです。
「水の上は開放的ですし、静かにくらせます。それに市街地までは15分しかかかりません」
出勤はボートなんでしょうか?
もう一つ、人工的に作られた島にできた住宅街もあります。
ここは50年代に中流家庭を対象に市が開発しました。一軒一軒作りが違っていて個性的な住宅になっています。
この4年でアムステルダムは少しずつ海へと拡大を続けています。
早回しの映像で完成した建物が、高級ホテル、裁判所、マンションです。
完成時には見学に訪れた人もいました。
日本の建物とは異なり、斬新なデザインの建物が多いような感じがします。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、弟が、イエスは水の上を歩くことができたと言った。しかし、うちのイエスはバスタブで泳ぐこともできず、だらっと横になっているだけだった。なにしろハムスターだから」
VDM (Vie de merde)より
まだ拡大しているんですね...
アムスには、仕事で二度行きましたが、運河より低い位置にホテルの部屋があったりしてびっくりしました。 日本みたいな大洪水とかはないんでしょうかね。
by 島酔潜人 (2013-07-05 21:21)
島酔潜人さん
歩留まりかなと勝手に思っていたら、とんでもない。拡大しているらしいですよ。私は仕事で一度だけ行きましたが、運河の間の橋を渡ってうろうろしたのが印象に残っています。土砂崩れはなさそうですが、洪水はあるんじゃないですかねえ。
by carotte (2013-07-06 00:28)
人工が増加しているのは、国と町が発展している証拠!人口減少に悩むどこかの国にとっては羨ましい限りです。水上住宅は、予想に反してずいぶんモダンなデザインなんですね。かと思えば、人工的に造られた島へ渡る橋の欄干はアールヌーヴォーだったり、新たな建物は近代的だったり、建築様式に関してはなかなか面白い町ですね。
by opas10 (2013-07-07 14:11)
opas10さん
人工の島に建てられた住宅のデザインが面白かったですね。日本人だったらこんなデザインにはならないだろうなとつくづく思います。日本はデザインより地震対策の方が優先するのかなと思ったりもしますが・・・。
by carotte (2013-07-09 13:19)