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コート・ブルー その2 [プロヴァンス地方]

 シリーズの二回目は、エスタック(L'Estaque)(下記地図の赤印)。


 一つの市町村ではなく、マルセイユ市16区にある界隈の一つです。


Paris_CoteBleue.jpg
より大きな地図で コート・ブルー を表示

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年7月2日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 対岸に見えているのがマルセイユの市街地。


 現在、マルセイユのベッドタウンになっているエスタックは、かつては漁師と瓦造りの町でした。


 オレンジ色の屋根が地中海の青を引き立てています。


 今では漁師はいなくなってしまいましたが、魚の名前がついた通りがあちこちにあり、当時の面影を残しています。


 昨日登場したローカル線「ブルー・コースト・ライン」もエスタックの駅を通ります。


 駅は町全体が見下ろせる高台にあります。


 港の近くの屋台では、エスタック名物のお菓子シシ・フレジ(通称シシ)が売られています(詳しくは以前の記事を→こちら)。


 昔は漁船でいっぱいだった港にはたくさんのプレジャーボートが並んでいます。


 その港で、何やら長い棒をもって突き合っている子供たち。この地域で昔から続いて来たスポーツだそうです。


 相手めがけて棒を突き、バランスを崩して海に落ちたら負け。


 「船はこのスポーツ専用というわけじゃありません。昔の漁船がこんな形をしていたのです」


 船上の一騎打ちとも言うべきこのスポーツ。フランスの各地で楽しまれており、クラブまであるそうです。


 エスタックは19世紀末から20世紀初頭にかけて、多くの芸術家たちに描かれた町でもあります。


 中でも、「近代絵画の父」と言われるポール・セザンヌや、キュビスムを代表する画家ジョルジュ・ブラックがよく知られています。


 そしてこの日も、港で絵筆を走らせるアマチュア画家がいらっしゃいました。


 「ここ数年、ずっとこうやってエスタックを描いています。永遠の風景ですよ」と画家。


 南仏最大の都市マルセイユで、村の趣を残すエスタック。その海岸には、地元の人たちが海水浴や散歩を楽しみにやってくるそうです。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、テニスのレッスンに遅れそうになり、慌ててスポーツバッグに荷物を詰め込み息を切らしてコートにたどり着いた。バッグからラケット、タオル、水、ボールと順に取り出したのだが、ボールだと思っていたらポテトチップだった」

                                                  pringles-lobachevsky1.jpeg

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

orange

暑い時なら突き落とされて水の中に入りたいかもしれません。
青い空、綺麗な水。素朴な人々。いいですね。
by orange (2013-07-10 00:30) 

carotte

orangeさん
負けたとは言え、水の中にざぶんと落ちるのも気持ち良さそうでよね。とにかく、海の青と町の色合いが独特の雰囲気を作り出していて魅力的です。
by carotte (2013-07-10 01:06) 

opas10

フランス人のつぶやき、以前から似ていると思っていたんですよ(笑)、特に大きさなんて全くテニスボールの缶と一緒ですもんね、プリングルス。
by opas10 (2013-07-15 22:44) 

carotte

opas10さん
私も前から似てると思ってたんですよ。やっぱり皆そうなんだなと思って、これを取り上げてみました。
by carotte (2013-07-18 12:26) 

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