オマール海老 [トピックニュース]
イギリスで本当にあったお話です。
パーティが終わってほろ酔い気分のポールさん。
海岸で夜の海水浴を楽しんだまでは良かったのですが、その時、財布をなくしてしまいます。
とは言っても、財布を失くしたことに気がついたのは、いつも行っている美容院から電話をもらった時のこと。
美容院によると、ある漁師から連絡があったと言います。
この漁師、仕掛けておいた網を引き上げると、あの高級食材のオマール海老がかかっているのに気がつきます。
しかも、その海老のハサミには財布がしっかり握られているではありませんか!
財布にはお札とクレジットカードに混じって、美容院のカードが入っていたそうです。
ポールさん、地元紙の取材にこう答えたそうです。
「オマール海老は食べたことがないんですよ。これからも絶対食べませんよ」
さて、そのオマール海老、フランス西部のレ島(Île de Ré)の海で、稚魚が放流されたそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年8月1日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
レ島の港に、白い容器に入れられたオマール海老の稚魚が運ばれてきました。
生まれて3ヶ月の稚魚は、小さいながらも大人と同じ姿です。
かつてこの辺りの海にはたくさんのオマール海老が棲息していました。
しかし、汚染と乱獲で、20年ほど前からほとんどみかけなくなったそうです。
それをもう一度復活させようというわけです。
こんな風にして海に放すんですね。
放流された赤ちゃんオマール海老の数は3,500匹ほど。無事に育ってくれるといいですね。
「稚魚を放すのは初めての試みです。生物の多様性を取り戻すためと、海の生物や海水の質を研究するためでもあります。オマール海老はこういう物に敏感に反応する生物なんです」と責任者の方。
このプロジェクト、100%がエコ税、橋の通行料によって賄われているそうです。
「今日、私の彼と一緒に買い物に行った。彼がレジでお財布を出したので、思わず割り勘にしましょうと言いかけて気がついた。彼はポイントを貯めるためにお店のカードを出したのだった」
VDM (Vie de merde)より
財布の話。こんなことが実話とは、奇跡は起こるんですね。(私の思い出)3年程前、カイロへの機内のこと。読書していますと女性アテンダントが来て「この財布はあなたのですか?」と差し出されました。私のでした!「トイレに落ちていました・・」と。(その他、海外で財布紛失ー偶然見つかったことが2件ありますが)このエビの財布掴みには、負けました。
by t-toshi (2013-08-03 10:17)
t-toshiさん
こんなことが起きるなんて世の中不思議ですね。失くしたお財布をエビが拾ってくれたなんて、やはりこれは奇跡のうちに入りそうです。海外でお財布を紛失して戻って来るなんて幸運ですね。一度失くしたら戻らないとあきらめるのが普通ですから。戻って来て良かったです。
by carotte (2013-08-04 01:29)
稚魚の放流がうまくいくといいのですが、近海でオマール海老が捕れなくなった原因は、海底の環境とか天敵やエサの状況など、さまざまな要因があるのでしばらく時間がかかるでしょうね。ポールさんのお話、現実にこんなことがあるんですね!!
by opas10 (2013-08-04 22:27)
opas10さん
あの小さな稚魚が元気なオマール海老に育ってくれるといいですね。海も放っておくだけではなくきちんと維持していかないと、生き物はいなくなってしまうんだなと改めて思います。
ポールさんのお財布、どんな経緯で拾われたのか考えれば考えるほど不思議です。
by carotte (2013-08-08 20:02)