マスタード [フランスのグルメ]
フランスでマスタードの産地と言えば、ブルゴーニュ地方の都市ディジョン(Dijon)。
この地域では、ちょうど今、マスタードの原料となる芥子の種の収穫が行われているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年8月16日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
春先には花が咲き、黄色の絨毯をかぶせたようになっていた芥子畑も、今は枯れ枝の集まりのようになっています。
しかし、近くに寄って良く見ると、たくさんの鞘の中に種が出来ているのが分かります。
ブノワさんの芥子畑は30ヘクタールもあります。
1980年代に消えかかっていた芥子畑ですが、他の同業者とともにもう一度復活させたのでした。
「お店でマスタードが並んでいるのを見ると嬉しいですね。励みになりますよ」とブノワさん。
黒い砂のように見える種の集まりは、とても食用には見えません。
これが芥子工場に運ばれ、あのマスタードに変身します。
「とても質のいい種ですよ」と工場の方。
種は選別機にかけられ、数時間かけてきれいにされます。
そして、ヴィネガー、水、塩、白ワイン(アリゴテ)を加えかき混ぜたら、石臼で種をつぶします。
「この石臼なら熱が発生しないので芥子の香りが保たれ、味と風味の良いマスタードになるのです」
マスタードってこうやって作るんですね。
フランスのマスタードメーカーと言えば、日本ではマイユがよく知られていますが、映像に登場したのはファロ(Fallot)というメーカー。
従業員20名という小さな工場ですが、創業は1840年という老舗です。
工場のお店には、クルミ、サフラン、カシスなど、様々な香りのマスタードが並んでいます。
マスタードもこうやって試食するんですね。
「強烈ですが、攻撃的な味ではないですよ」と男性。
よく見ると、皆さん、グリッシーニみたいな物を食べながらマスタードを試食してました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ディジョンのすぐ近くに住んでいる彼女から別れを告げられた。戸棚からマスタードの瓶を取り出す度に泣けて来る」
VDM (Vie de merde)より
やはり新鮮なものは美味しいのでしょうね。
最初に「これは使える!」とマスタードを食材に使った人のお陰ですね。
様々なハーブにしても…もとは雑草ですからね。
乾いた土地とハーブの香り。ゆっくりとした時間。…いいなぁ…今日から仕事モードです。(復活できるかなぁ…)
残暑お見舞い申し上げます^^
by orange (2013-08-19 13:37)
orangeさん
最初はどんな風にしてこの芥子の種を食材として使ったんでしょうね。つぶつぶのままだったのかも。誰かがどうにかしてマスタードが出来上がったのでしょうね。
休み明けはきついですねえ〜。調子を取り戻すのに少し時間が必要ですね。まだまだ暑い夏は続きそうです。ご自愛ください。
by carotte (2013-08-21 09:33)
芥子畑の収穫風景からはとてもあのマスタードが想像できませんね。初めてあの地味な種からマスタードを作ろうとした人の想像力はスゴイです。そして、マスタード工場の正面にクリームイエローの小型トラックが止まっているのは、お約束ですね(笑)。
by opas10 (2013-08-25 21:23)
opas10さん
あんな小さな黒いつぶをつぶして食材にするだなんて発想、そうそうありそうにないですね。そして、マスタードがあるおかげで美味しく食べられる料理がたくさんあります。あの工場、車があるおかげでマスタード工場なんだと分かるようになってました。^^
by carotte (2013-08-29 22:16)