リムザン地方の小さな村 その1 [リムザン地方]
フランス中央山岳地帯の南西部に位置するリムザン地方。
今日から5回に分けて、このリムザン地方にある小さな村を訪ねます。
第一回目の今日は、「フランスで最も美しい村」に登録されているモルトマール(Mortemart)村を訪ねます。(下記地図の青印)
より大きな地図で リムザン地方の小さな村 を表示
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年9月23日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
オレンジ色の屋根の並ぶ村に鳴り響く教会の鐘の音。
村の中央にあるのが木造の屋根付き市場。
並んでいるのは、生ハム、チーズ、蜂蜜などリムザン地方の特産品ばかり。
「バカンスを過ごしにたくさんの人がやってきますよ。小さな村ですから住人は皆顔見知りです」と女性。
「古い石の建物に囲まれて、市場はこんな雰囲気ですし、のんびりやってますよ」とお店の方。
村の人口は120人足らず。
「フランスで最も美しい村」に登録されているせいか、全体に手入れの行き届いた村に見えます。
そんな村のお宝の一つがオーギュスタン教会。
元修道院の中にある教会です。バロック風の鐘楼が目を引きます。
今は修道院の一部は宿泊施設になっていますが、17世紀に作られた巨大な階段がそのままの姿で保存されています。
「ほんとに小さな村ですが、素晴らしい建築物があちこちに残されています。私は旅行することがありますが、毎回ここに帰って来られて良かったなと思います。他では暮らせませんよ」と村の女性。
村のお宝の中にはグルメもあります。
リムザン牛、子羊、クラフティ(サクランボを使った焼き菓子。詳しくは過去記事を→こちら)など。
粉砂糖のかかったクラフティが美味しそうですね。
ここは、ホテルレストランLe Relais de Mortemartの厨房です。
「観光客の皆さんには地元の味を知ってもらうのが一番です。ですから、地元の料理をお出ししているのです」とシェフ。
リムザン牛のステーキとデザートのクラフティをいただいた後は、古い建物の残る村をそぞろ歩くのがいいようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「私は20年も前からタバコ屋をやっていますが、今日、店に入って来た客に、隣村のタバコ屋が開いているかどうか訊かれてしまいました」
VDM (Vie de merde)より
人口120人の村なんて素敵!
こういう村に住みたいですね。
by kazenotomo (2013-10-01 17:32)
kazenotomoさん
のんびりした村みたいですね。
でも建物なんかはきちんと整備されているので、自治がうまく行っているのかもしれません。
by carotte (2013-10-02 17:56)
人口120人の村、日本だったら完全な限界集落で、悲壮感ばかりが漂っているでしょう。フランスの田舎はどこも美しく手入れが行き届いていて、生活も豊かに見えます。
by opas10 (2013-10-05 14:59)
opas10さん
こんなにきれいで豊かな感じになっているのは、やはり「フランスでも最も美しい村」の活動のおかげかもしれません。観光客も来るようですし、日本の過疎地の村とは趣が違っているかもしれませんね。
by carotte (2013-10-07 00:23)