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リムザン地方の小さな村 その3 [リムザン地方]

 シリーズの三回目は、前回の滝の村から100キロほど北上したところにある、彫刻の村マゴ(Masgot)を訪ねます。(下記地図の緑印)

 

Paris_Limousin.jpg


より大きな地図で リムザン地方の小さな村 を表示

 

 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年9月25日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 村には14軒の家しかありません。となると人口もそれなり。

 しかし、年間の訪問者の数は3万人あまりにもなると言います。

 バー・レストランの横にある観光案内所はいつも人でいっぱい。

 その理由は、村のあちこちにあるユニークな石の彫刻でした。

 作ったのは19世紀に村で暮らしていた石工のフランソワ・ミショー。

 彫刻は全部で約50点ほどあり、人、動物、想像上の生き物などそのモチーフは様々です。

 「村は少しずつ有名になってきました。そのうち専門家がやってくるようになり、ミショーはアールブリュット(アウトサイダー・アート)や大衆芸術の先駆者の中に数えられるようになりました」と村長さん。

 石工だったミショーは、セカンドハウスを自分の手で建てています。

 ここにもたくさんの彫刻が飾られています。物によっては物議をかもした作品もあるとか。

 たとえば、胸があらわになった女性の石像。

 「この石像は村の人たちに受け入れてもらえませんでした。そこでミショーは、帽子をかぶせることにしたんです」

 帽子をかぶせても女性の胸はあらわのまま。これで村人たちを納得させられたのかどうかはなはだ疑問。

 それはさておき、村の魅力はミショーの彫刻だけではありません。

 長い歴史を感じさせる石の家も訪れる人々の心を引きつけています。

 ジョゼットさんは、10年前にこの村にあるお祖母さんの家に夫とともに移り住んできました。

 「ここからすぐのところには森があって、羊がいたり、キノコがあったり、栗の実だって落ちていますよ」とジョゼットさん。

 ここなら自然とともに普通に暮らして行けるということなのでしょう。

 さて、村では石を使ったワークショプが定期的に開かれています。

 「きれいだし、自分だけの作品が作れるのがいいです」と男の子。

 「こうやって叩きながら作品が出来上がるのが楽しいです」と女の子。

 「指示をきちんと聞いていないと間違ってしまいます。一度間違ってしまえば後戻りはできません。そのままなんとかやりくりしながら作業を進めて行かなくてはならないのです。ですから、石は教育にはとても適した教材なのです」とインストラクターの女性。

 ミショーのおかげで、マゴは個性的な魅力を持つ村になったようです。


 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、弟がソーシャルネットワークのアカウントを復活させるのを手伝っていると、ログインするための質問『あなたの家で飼っている動物の名前は?』が出て来た。弟はそこに私の名前を入力していた」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

古代文明を思わせる素朴というか原始的というか、ヘタウマ的な彫刻ですね(笑)。でも完成度が高くない分、不思議な魅力があります。胸を露わにした女性の像が受け入れられないと帽子をかぶせて人々をケムにまくあたり、ミショーは茶目っけのある人物だったのでしょうね。
by opas10 (2013-10-05 15:26) 

carotte

opas10さん
そうですね、ヘタウマ的で素朴な感じが魅力なんでしょうね。やはり帽子をかぶせてケムにまこうとしたのですね。案外、こんな単純なやり方で村の騒ぎも収まったのかもしれませんねえ〜。
by carotte (2013-10-07 00:30) 

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