リムザン地方の小さな村 その4 [リムザン地方]
シリーズの四回目は、また南へと下って、「フランスで最も美しい村」の一つテュレンヌ(Turenne)を訪ねます。(下記地図の黄印)
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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年9月26日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
丘の上にできたテュレンヌはリムザン地方でもよく知られている村の一つです。
そして、たくさんの観光客が訪れます。
「村の建物は一軒として同じものはありません。それがこの村の魅力だと思いますよ」とレイモンさん。
村の一番高いところにあるのがテュレンヌ城。
今では崩れかけた城壁と塔だけが残っています。
塔は17世紀のものでセザール塔と呼ばれています。
こうやって村を見上げると全体がお城の一部のように見えます。
高さ18メートルの塔のてっぺんまで上ると、360℃のパノラマが待っていました。遠くオーベルジュ地方あたりまで見えるそうです。
13世紀から18世紀まで、この村は今のモナコのような地域だったそうです。
国に税金を納めることもなく、フランスとは別の法律を施行していたそうです。
「これこそ本物の税金天国だったのです」と観光ガイドの方。
これだけ大きな塔が今も残っているとなると、当時のお城はさぞかし立派だったことでしょう。村の繁栄ぶりがうかがえます。
現在の村の主な産業は観光ですが、手工芸の職人さんたちも村の経済を支えています。
ドゥニさんもその中の一人。
「木や石などの自然の素材に命を吹き込むのが職人の仕事です」とドゥニさん。
塔の上から見下ろす村に並ぶ急勾配の三角屋根。ふとキュビズムの絵を思い出してしまいました。
人口800人足らずの小さな村は、長い歴史に支えられて今も寂れることはないようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、小さな村で演奏会をしたが、観客よりステージにいる人間の方が多かった」
VDM (Vie de merde)より
石造りからハーフティンバーまで、さまざまな種類の建物がありました。塔からのパノラマも素晴らしいし、田園風景も美しいし、本当に豊かな場所なんですね。
by opas10 (2013-10-05 15:38)
opas10さん
中世の頃はかなり繁栄していた村と思われます。鄙びた感じの現在の村からは想像できないですね。塔からの風景を見ていると、フランスってほとんどのところが田舎なんだなとつくづく思います。
by carotte (2013-10-07 00:35)