リンゴの収穫とシードルの仕込み [フランスのグルメ]
フランスで最盛期を迎えているのはブドウの収穫とワインの仕込みだけではありません。
リンゴの収穫とシードルの仕込みもちょうど今ごろがピーク。
ノルマンディー地方のシードル農家を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月8日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
リンゴの収穫風景。ブドウの場合とだいぶ様子が異なります。
皆で竹の棒でつついて実を落とします。
それも“しゃらくせえ”とばかりに、木に登って、木全体を揺すると、あられでも落ちて来たかのようにものすごい勢いでリンゴが落ちてきます。
この作業の機械化はちょっと難しそうですね。するとしたら、落ちたリンゴをかき集めるのに機械を使うことくらいでしょうか?
ここのシードル農家は人海戦術。家族や親戚・友人が総出で作業にあたります。
「子供の頃は親がリンゴを集めているのを手伝ったもんです」と男性。
リンゴは小ぶりの品種のようです。収穫されたリンゴは総量4トン。
これを村の共同シードル製造所へ運びます。
まずは洗浄と選別。それが済んだら、大きな装置の中でつぶされ絞られます。
出て来たジュースは巨大なタンクに詰められ発酵されます。
発酵が進んでシードルらしくなるのは短くて6週間後くらい。
その後、3〜6ヶ月間かけて熟成が進むと、糖分がアルコールに変わり本物のシードルになります。
いい音をさせてミッシェルさんが去年のシードルのボトルを開けました。
シードルを飲みつつ皆さんが召し上がっているのがリンゴのタルト。
美味しそうですね。作業の疲れも吹っ飛びそうです。
フランス人一人につき年間で2リットルのシードルを飲むそうです。ワインに比べるとだいぶ少ないですが、クレープのお供には欠かせない飲み物ですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、白雪姫を見た後で、6歳になる娘が奇妙な微笑みを浮かべながら私にリンゴを差し出した」
VDM (Vie de merde)より
北欧でも出ていたリンゴは小振りでした。朝食に出ていたのをポッケに忍ばせて、昼食のデザートにしていました。シードルは残念ながら飲みませんでした。
by t-toshi (2013-10-10 09:29)
長い竿でゆするんですね。簡単なようで結構腕力がいりそうですね。それに落ちたリンゴを拾い集めるのも一仕事ですね。関係ない話ですが、フランスにはリンゴを売ってる自動販売機があるって聞きました。
by yuzuhane (2013-10-10 10:11)
t-toshiさん
あちらは片手の中にすっぽりおさまるくらいの小ぶりのリンゴが大半ですね。2つくらい食べるとそれなりにおなかがふくれるので、お昼のデザートなんかにはちょうどいいですね。
by carotte (2013-10-11 14:01)
yuzuhaneさん
ほんとにあの長い竿を操るだけでも力が要りそうです。
リンゴの自動販売機!?それは初めて知りました。そう言われるとあっても不思議じゃないですね。
by carotte (2013-10-11 14:04)
随分大雑把な収穫風景で(笑)。どうやらこのリンゴは、少し小ぶりで固いのでしょうか、地面に落ちてもあまり傷がつかないようですね。そしてフランス人のつぶやき、その薄笑いが目に浮かぶようで(笑)。
by opas10 (2013-10-14 19:46)
opas10さん
小ぶりなので落ちたときのショックも小さいのかもしれません。それに、この後すぐに砕いてジュースにしてしまうので多少の傷は許容範囲なんでしょう。
つぶやき、一般家庭でありそうな光景です。^^
by carotte (2013-10-16 11:06)