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冬支度 [ローヌ=アルプ地方]

 10月も半ばというのに、なかなか夏がすっきり終わってくれない日本。


 しかし、フランスのアルプスに近いサヴォワ地方では、そろそろ冬支度が始まっています。

Paris_AreshesB.jpg

 

 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 暖かい間、山で放牧されていた乳牛たち。雪が降る前に谷間の村へと帰って行きます。

 なにしろ、スカンジナビア半島からの寒気が押し寄せ、しばらくこの地方の上空に居座りそうな気配なのだそうです。

 そのため、気温もぐっと下がりました。一般家庭では暖房のための薪の準備が欠かせません。

 「慌てて準備する必要はありませんが、毎日暖炉を使う冬にはもっと必要になりますからね」と男性。

 学校が終わって子供たちが下校する頃には雨が降り出しました。

 まだ雪にはなっていませんが、どの子も防寒スタイルです。

 「子供たちは準備万端で満足のようですが、大人の方はちょっと遅れてしまってます」とお母さん。

 村のレストランChez Martineの厨房では、ランチの準備が始まっていました。

 「本日のお昼の定食は、タルティフレットとグリーンサラダです」とマルティーヌさん。

 タルティフレットはサヴォワ地方の冬の名物料理。

 ルブロションというサヴォワ地方のチーズを使います。詳しくは以前の記事を→こちら

 マルティーヌさんが映像の中で実際に作っているのは、tarte au beaufort(タルト・オ・ボフォール)(ボフォールチーズのタルトという意味)というタルトです。

 ボフォールはサヴォワ地方の、牛乳で作られたハードタイプのチーズ。

 型のタルト生地の上におろしたチーズをのせ、玉子、生クリーム、牛乳を混ぜ調味料を加えた物を流し込み、これを180℃のオーブンにいれ40分ほど焼いたら出来上がり。

 身体が温まりそうなお料理です。

 「確かに、これはもうほとんど冬ですね。実際は秋なんですが、この分ではすぐに冬になってしまいます」とマルティーヌさん。

 この小さな村が白い雪に覆われるのも時間の問題のようです。


 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、娘がお昼は家で食べたいと言い出した。その理由は・・・『家の料理はまずくて食べられないから痩せられると思う』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

opas10

最近の日本の気候はちょっとおかしいですね、以前は10月になれば結構寒かったような記憶があります。この村の空は、もうすっかり冬ですね。薪割りが、絵にかいたような、典型的な薪割りなので感心しちゃいました。
by opas10 (2013-10-14 19:59) 

carotte

opas10さん
日本は日本でいつまでたっても夏が終わらず、この村はこの村で冬が早くやってくる。異常気象が気になりますね。最近、薪を使った暖房がにわかに注目を集めているそうです。薪の方が安上がりだとか。ほんとかな???
by carotte (2013-10-16 11:15) 

kazenotomo

私たちのカフェもそろそろ冬支度にかかっています。カフェは、薪ストーブだけなので薪の確保は欠かせません。
杉材でしたら間伐材がたくさんあって、いいのですがクヌギ材は、手に入れにくい状況です。かといって薪を買うと逆に灯油より高く付きます。

by kazenotomo (2013-10-17 12:41) 

carotte

kazenotomoさん
kazeさんもそろそろ冬支度なんですね。今年の冬は寒いらしいですよ。となると薪の量もたくさん必要になりそうな・・・。やはり灯油より高くつくんですね。フランスではさかんに薪が経済的だと言っているのですよ。たぶん、フランスは灯油より電気の暖房が普及しているので、電気よりは安いという意味なのかもしれません。
by carotte (2013-10-18 00:39) 

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