風変わりなコレクション その4 [ミディ=ピレネー地方]
シリーズの最後は、コンパス。
一口にコンパスと言っても、その種類は様々です。
今回の収集家はフランス南部ミディ=ピレネー地方の町にお住まいです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
収集家のクロードさんが円を描いているのが一般的なコンパスです。
小さい頃、これを使って模様を描いたことを思い出しました。しかし、大人になってからは滅多に使わなくなってしまいました。
テーブルに並べられたクロードさんの収集品の数々。全部で70点ほどあります。
まっすぐなものから、八の字型、蝶々型など、形も様々なら用途も様々。
図形を描くためのものから計るためのものまであります。
ハサミ型のコンパスは、瓶などの幅を測るためのもの。
アコーデオン型のコンパスは仕立て屋さんが、ボタンの付け位置を決めるために使ったものだとか。
コンパスは、こうして様々な職業の人たちに使われてきました。
普通のコンパスに半円を描く支柱が取り付けられたものは歯医者さん用。
支点を吸盤で固定して使うのはガラス屋さん用。
丸い大きめのコンパスは産婦人科用。
壁に立てかけてある逆V字のコンパスは森を管理する林務官用。
そして、帽子のサイズを測るコンパスもありました。
中には歯車のついたコンパスもあって、いったいどんな風にして使うのかと気になります。
「コンパスの世界は素晴らしいということに気がついたんです。種類も形も豊富です。それなら収集してみようということになったのです。円を描くだけがコンパスではありませんよ」とクロードさん。
庭仕事をしてもコンパス、ペタンクをしてもコンパス。
コンパスはクロードさんの生活の友のようになってしまいました。
使ってみると案外生活に便利なものなのかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、1,800ユーロもするギターを手に入れた。知らない間に5歳になる妹が、コンパスでギターに僕の名前を彫った。顔で笑って心で泣いた」
VDM (Vie de merde)より
コンパスって最近は使わないですが、昔はああいうう風に模様描いたりしましたね。でもそれだけじゃなくいろいろ用途があって形も様々で、確か奥が深いですね。
by yuzuhane (2013-10-23 08:58)
yuzuhaneさん
コンパスを使わなくてはならないような局面になかなか出くわさないですね。円を描くだけかと思っていたら、計る機能も持ち合わせていたようです。なかなか奥が深いです。
by carotte (2013-10-24 01:19)
随分と色々な種類のコンパスがあるのですね。いずれもメカっぽいというか、機能美というか、精密さが好きな人の心を鷲掴みにしそうな外見で(笑)。円を描くだけでなく計測に使うというのは納得です。
by opas10 (2013-10-30 00:04)
opas10さん
コンパスは形が美しいですね。機能美とはこのことを言うのかもしれません。そして、外見とその用途の組み合わせが面白いです。収集する人がいる理由もそのあたりにありそうです。
by carotte (2013-10-30 14:52)