エスカルゴの出荷 [フランスのグルメ]
先月からエスカルゴの出荷が本格化しているそうです。
とは言っても、今ではすべてが養殖。
しかも、フランスの養殖所は数えるくらいしかなく、東欧からの輸入物がほとんどだとか。
ともあれ、出荷から私たちの口に入るまでにはどんな行程があるのでしょう?
ブルゴーニュ地方の生産者を訪ねました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
これがエスカルゴの養殖所。
食べられるとも知らずにカタツムリたちがのんびりお散歩。
簀の子をひっくり返すと・・・いました、たくさんのエスカルゴ。
一年に一回、こうやって集められます。
食用にするためには、この後、一週間ほど餌なしですごさせ、殻から取り出し下茹でした後、水で洗い流します。
準備はこれだけで終わりではありません。
下処理がすんだら、玉ねぎ、ニンジン、セロリ、香草、白ワインの入ったスープで数時間かけて煮込みます。
それから、例の香草入りバターをつめます。
香草入りバターとは、バターにニンニク、パセリ、エシャロットを加えて練ったもの。
これを詰めたらいよいよ出荷です。
出荷先は一般家庭からレストランまで。
ブルゴーニュ地方では一年中エスカルゴが食べられているそうです。
「食べすぎちゃダメよね。でもとってもおいしいの」と女性。
「国産のエスカルゴは肉質がいいねえ。輸入物はたいてゴムみたいな感じだよ」と男性。
これだけ美味しいとなれば、いくら下処理に手間がかかっても食べたくなるのもうなずけます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、雨のせいでウチのネコが濡れて帰って来た。ぶくぶくに太ったネコのお腹は床にくっ付いたまま。おかげで、カタツムリみたいに家の中を這い回っていた」
VDM (Vie de merde)より
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