ミステリーゾーン その4 [オーヴェルニュ地方]
シリーズの四回目は、フランス中部オーヴェルニュ地方の小さな村ヴォース(Veauce)を訪ねます(下記地図の黄印)。
人口はなんと40人ほど。しかし、観光客を引き止めるには十分に魅力的なお城があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年11月7日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
アーチの門をくぐってしばらく歩くと、お城がみえてきます。中世の趣を残したヴォース城です。
ここに登場するのがルーシーという名の亡霊。
ルーシーは若くて美しい召使い。
貧しい貴族の娘で、ギ・ドゥ・ダイヨン公爵の目にとまりお城勤めをすることになりました。16世紀頃のお話です。
ある日、公爵が戦争で城を出発すると、嫉妬に駆られた公爵夫人はルーシーを塔の牢屋に閉じ込めてしまいます。
ルーシーはそのまま飢えと寒さと恐怖の中で死んでしまいます。そして、夜になると亡霊となって現れるのでした。
お城の保存会の方が、亡霊が現れたと言う場所と牢屋を案内してくれました。
薄暗い小部屋の窓には枯れ葉と蜘蛛の巣。嫌が応にも不気味なムードが漂います。
実際、かつてのお城の所有者たちは何かがいると感じたそうです。
1980年代にはルーシーの話が注目を浴び、フランスのラジオ局が取材に訪れて大きな話題になったりしたようです。
「私は亡霊を見たわけでもありませんし、信じているわけでもありませんが、こんな話で盛り上がるのは楽しいことだと言うべきでしょうね」と保存会のジャン=クロードさん。
人口40人という小さな村には似つかわしくないりっぱなお城ですが、11世紀に建てられ、19世紀までに何回か改築されています。
3つの塔があり、それを結ぶ一本の廊下があり、ルーシーが夜な夜な現れると言われているのがこの廊下です。
しかし、科学的に亡霊がいると証明されたわけではありません。
うわさ話に尾ひれがついて、ついに亡霊にまで発展していったのかもしれません。
次回はアルザス地方のミステリーゾーンを訪ねます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスで祖母と一緒の部屋に泊まることになった。祖母は毎朝5時半に起きる。そんな時間に起こされたらいやだなと思っていたら、とんでもなかった。祖母は寝てる間中いびきをかくので私は夜通し眠れない。眠れるのは5時半になってからだった」
VDM (Vie de merde)より
塔が印象的でかなり規模が大きな立派なお城なんですね。たしかにあの子部屋はクモの巣がはってうすぐらいし、幽霊でもでそうではあります。2人の方があるいていた廊下も不気味な感じでした。これだけ古い城だと何かこの手の話が出て来そうな存在感ですものね。
by yuzuhane (2013-11-14 09:35)
yuzuhaneさん
本当に立派で大きなお城です。歴史ある古いお城となると、どうしても不気味な話がつきものですね。あの廊下に飾ってあった鎧が夜中にひとりでに動き出しそうな感じもします・・・。
by carotte (2013-11-15 00:15)
お城の幽霊にまつわる話は結構ありそうですが、ルーシーがこれだけ話題になるのは、若くて美しい女性だからなのかなあ、と思ったりもします。幽霊の世界でもアイドル志向が強いのかなと(笑)。
by opas10 (2013-11-17 22:57)
opas10さん
wikipediaを参照しながらブログを書かせてもらったのですが、ルーシーと城主の関係については何もコメントがないのです。しかし、「若くて美人」と書いてあるだけで、ああ、そういう関係か、となります。^^
by carotte (2013-11-20 15:16)