アン県のレストラン巡り その2 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの二回目は、サン=ジェルマン=ドゥ=ジュ(Saint-Germain-de-Joux)にあるホテル・レストランReygrobelletを訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年11月26日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
サン=ジェルマン=ドゥ=ジュは、人口が500人にもみたない小さな村。
自然に囲まれた静かな山の中にこのホテル・レストランはあります。
創業は1836年。180年ほども続いている老舗です。
そして本日のシェフは女性。作ってくれるのは魚料理。
まずは食材のトラウトを求めて近くの養殖所へ。
「ここは水が良いんですよ。この池にはジュラ山脈からの冷たくてきれいな水が流れ込んでいます。ここで14ヶ月ほどかけて育ったトラウトは身が引き締まってとてもおいしいですよ」と養殖所の方。
そのトラウトを使ってシェフのミュリエルさんが料理を作ってくれます。
まずは付け合わせの野菜から。
ピーマン、パプリカ、ズッキーニ、ナスをさいの目に切ったらフライパンで炒、同じようにさいの目切りのトマトを加えます。
ラタトゥイユみたいですが、グツグツ煮ることはしません。
「野菜は、歯ごたえがあって、ビタミンを壊さないくらいに火を通します」とシェフ。
次にトラウトの切り身をオリーブ油を引いたフライパンで焼きます。
ソースは、バター、生クリーム、エシャロット、黄色いワインで作ります。
因に、黄色いワインは、樽の中で6年間寝かせたワイン。お隣のジュラ県の特産品です。
こうしてできたトラウトの一皿。お客さまも満足げに召し上がっていました。
そしてシェフお得意の料理はまだまだあります。
たっぷりのモリーユ茸入りクリームソースを使った料理。これまたおいしそうです。
「料理は楽しいですよ。私の人生そのものですよ」とシェフ。
お店のスペシャリテが、ザリガニのパイ。パイの中から出て来たソースがやたら美味しそうに見えます。
その次に登場したのがリ・ドゥ・ヴォ(仔牛の胸腺を使った料理)。この料理にお客さまもノックアウトでした。
さて最後はデザート。
パリパリクッキーとパイナップルのサンドイッチ&フルーツ。
生クリームと木いちごのマカロンとイチゴのシャーベット。
そしてスフレ・グラッセ(ふんわりしたアイスクリームのようなデザート)。
以上でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、結婚を申し込むべく彼女をレストランに招待した。デザートが来るのを待ちながら、いよいよという時になって、突然、別のテーブルで男が女に結婚を申し込んだ。そして拍手喝采と喜びの涙・・・。ああ、僕はと言えば、出ばなを挫かれ言い出せなかった」
VDM (Vie de merde)より
結構大きな魚ですね。お料理はやさいの小さなさいころの色どりがきれいです。黄色いワイン・・・白ワインの色がこくなった感じでしょうか。エシャ―レットに生クリームのソース、おいしそう。黄色いワインはないですが、白ワインで代用して真似してみたいですね。
by yuzuhane (2013-12-02 09:18)
yuzuhaneさん
今回のは自分で作れそうですね。白ワインでも十分美味しいソースができるんじゃないですかねえ。あまり複雑な料理じゃないので、これはやはり一度作ってみたいです。
by carotte (2013-12-02 21:21)
ここでもザリガニ料理が出てきましたが、アン県の名産なのですね。あまり美味しそうなイメージがないので意外です。
by opas10 (2013-12-03 22:53)
opas10さん
ザリガニはアン県の名産のようです。池がたくさんあるドンブ地方があるので、魚を始め、その手の生き物が数多く棲息してるんじゃないでしょうかね。
by carotte (2013-12-04 21:56)