アン県のレストラン巡り その4 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの四回目は、アン県の東部、湖のある町として知られるナンテュア(Nantua)。ここにあるホテル・レストランl'Embarcadèreを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年11月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
朝もやの中に現れたのがナンテュア湖。
釣り人が糸をたれています。どんな魚が釣れるのでしょう?
様子を見に出て来たのがシェフのジャン=シャルルさん。レストランは湖のすぐそばに立っています。
釣り人が釣れた魚を見せてくれました。大きな魚です。パイクといいます。
今日はこのパイクを使った料理をシェフが作ってくれます。
料理の名前は「ナンテュア風ソースのパイクのクネル」。
クネルとは魚や肉をすり身にして団子状にしたもの。
主な材料は、バター、玉子、パイク、ザリガニ。
ザリガニはソースを作る時に使います。
まず始めにパイクを三枚におろし皮をはぎ、すり身にします。
このすり身を、バター、牛乳、小麦粉、玉子で作った生地と混ぜ合わせたら一日冷蔵庫の中で寝かせます。
これをのり巻き風の形に整えたらたっぷりのお湯で茹でます。
その間にソースを作ります。
香りの野菜と一緒にバターでザリガニを炒めます。この時できた煮汁に小麦粉、牛乳を加え火を通したらソースの出来上がり。
「あっさりして、口の中でとろけますよ」とお客さま。
「これぞナンテュアの味です。町のお宝ですよ」と別のお客さま。
レストランからは湖が見渡せるようです。
そして、出てくる料理にはその湖の幸が使われています。
トラウトのリエット添え、ザリガニのフリカッセ(クリーム煮)、ザンダーと黄色いワインのソース。
「アン県はグルメな土地柄なんです。そんなところに住んでる私たちは幸せものですよ」と男性。
さて食後のデザートは、カラメル風味のババロアとゴマのクッキー、シャンパニョール風ケーキのチョコレートとプラリネ添えでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、つくづく自分が料理に向いてない母親だと思った。というのも、7歳になる息子がファストフード店のハンバーガーを食べながらこう言ったのだ。『ああ、おいしい料理が食べられるって幸せ!』」
VDM (Vie de merde)より
朝もや漂う湖がきれいですね。クネルはリヨンで食べたことがあります。最初ザリガニのソースと知らずに食べましたが、エビの風味がしておいしかったです。ザリガニをやはり使うんですね。
by yuzuhane (2013-12-04 09:01)
yuzuhaneさん
アヌシー湖を素朴にしたような湖ですね。クネルはいろんなソースで食べるようですが、ナンチュア風ソースと言えば、ザリガニを使ったものをさすようです。私は残念ながらクネルもザリガニもまだ食べたことがありません。やはりエビに近い風味なんですね。
by carotte (2013-12-04 22:06)
映像に出てきたザリガニを見ていると、日本でいう川エビみたいな感じでしょうか。あれなら美味しいソースが出来そうです!!
by opas10 (2013-12-08 22:27)
opas10さん
ザリガニは良いお出汁がでそうですね。日本ではザリガニを食べる習慣があまりないようですが、フランスでは良く見かけます。ボールに茹でたザリガニが山盛りになっているのを美味しそうに食べてます。
by carotte (2013-12-12 09:56)