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布を巡る旅 その1 [フランスのモノ]

 今日からフランスで作られている布を求めて地方を訪ねます。


 いつものように5回のシリーズです。


 第一回目の今日は、フランスのカタルーニャ地方で作られている布です。


 エスパドリーユに使われていることで知られています。

Paris_StLaurentC.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 19世紀末から布の生産で知られるようになったサン=ローラン=ドゥ=セルダン。


 スペイン国境近くの、人口1300人足らずの小さな村です。


 布メーカーLes Toiles du Soleilの工場の織機が布を織り上げています。


 まずは縦糸をデザイン通りに配置し、それから横糸で織って行きます。


 「織り機はかなり古いものです。第二次世界大戦の頃に使っていたものですからね」と男性。


 工場の従業員の数は30人ほど。1930年代の頃に比べれば十分の一に減ってしまいました。


 しかし、ここで作られる布は世界各地に輸出されています。


 「日本、アメリカ、オーストラリア、ロシアなどです。小さな村の工場で作られたものが世界に出て行くというのはちょっとうれしいですね」と従業員の方。


 布のデザインをしているのが、アンリさんです。


 カラフルなストライプの組み合わせがその魅力ですね。


 「印象派の点描がとちょっと共通している部分があります」と従業員の女性。


 工場直営のお店では、布の販売の他に、この布を使って作られたグッズも販売しています。


 「どれも素敵で、全部欲しくなっちゃいます」と女性客。


 お客さまの中には、隣村で自分の作った洋服を販売しているラファエルさんがいます。


 Les Toiles du Soleilの布を使って、主に、海で羽織るジャケットを作っています。


 厚手で丈夫な布は、ベスト、ワンピースなど幅広い用途に使えるそうです。


 Les Toiles du Soleilの布は、日本にも販売店がいくつかあるようです。


 興味のある方は→こちら

 

 

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、僕は危うく車にひかれそうになった。運転手によれば、僕の服装は“道路の色”をしていたのだとか」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 6

yuzuhane

多くの糸が巻き取られて織られていく様が面白いようでした。機械もなんかすごくレトロで素敵な感じですね。工場にいらした方と、デザインをされる方はちょっと雰囲気が違っていましたね。デザインされる方はストライプのシャツを着てお洒落な感じでした。色の並べ方で違う雰囲気になるんでしょうね。綺麗な縞
たちでした。
by yuzuhane (2014-01-31 08:30) 

島酔潜人

エスパドの布地ははここで作られているんですね。
このパターンなら、うちでも織れそうな気がする....
by 島酔潜人 (2014-01-31 22:44) 

carotte

yuzuhaneさん
古い機械を大事に使っていましたね。工場の方は肉体労働派、デザインの方は頭脳派、そのあたりが雰囲気の違いにも表れているのかもしれません。同じストライプでも様々でした。線の太さや色の違いで印象もかなり違って来るものですね。
by carotte (2014-02-02 00:06) 

carotte

島酔潜人さん
バスク地方の布でもエスパドは作られているみたいです。
うまくするとストライプの面白い布が作れるかもしれないですね。
by carotte (2014-02-02 00:08) 

opas10

布を織る原理自体は変わらないので、昔の機械でも十分通用するのでしょうね。布地のデザインは、若い女性が感覚を生かしてやっているのかと思っていたので、アンリさんが意外でした。
by opas10 (2014-02-02 14:28) 

carotte

opas10さん
色やデザインは変わっても、布を織ることに変わりはないですね。大戦中ということですから、かれこれ70年近く使われていることになります。デザインは男性が担当してました。アンリさんはオーナーでもあるようです。
by carotte (2014-02-02 19:54) 

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