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布を巡る旅 その2 [フランスのモノ]

 シリーズの二回目は、プロヴァンス地方のプリント生地です。


 小さな村サン=テティエンヌ=デュ=グレにあるメーカーLes Olivadesの工場を訪ねます。


Paris_StEtienneG.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 民族衣装だけでなく、テーブルクロスやカーテンなどに登場するプロヴァンス特有のモチーフの数々。


 この、1648年にマルセイユで生まれたと言うプロヴァンスのプリント生地を、今でも継承している唯一のメーカーがLes Olivadesです。


 「細かなモチーフの繰り返しというのが特徴です。この生地は、1818年からずっと当社でプリントしています」と社長のジャン=フランソワさん。


 Les Olivadesの創業は1818年。200年近い歴史があります。


 その間に工場は近代化されましたが、作業には人間の手が欠かせません。


 長く伸びるコットンの布に、繰り返しのモチーフが段階を追って印刷されていきます。


 版画の印刷とほぼ同じですね。ミリ単位の正確さが要求されます。


 「これは高級プリント生地です。すばらしい生地になりますよ」と作業員の方。


 工場では新旧合わせて約300種類のモチーフがあるそうです。


 「現在、アメリカ、日本、オーストラリアなど世界中に販売しています。そのためそれぞれの文化に合うようモチーフを考えなくてはならないんです」とジャン=フランソワさん。


 アルルにある専門店には、カラフルなプリント生地に魅かれて観光客が訪れるそうです。


 そして、プロヴァンス柄の男性用シャツも人気だそうです。


 他には、コースター、ナプキン、ポーチなどの小物やエプロンなども置いてあります。


 最近では、このプロヴァンス柄のコピー商品が出回っているそうです。


 しかし、本物と同じではありませんし、品質も劣るとか。


 違いの分かるお客樣方が、ここで本物をお買い求めになるということのようです。

 

 

 




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、OA担当の僕は、ボスのオフィスにあるプリンターを修理することになった。修理を終えて電源を入れると、溜まっていたデータをプリンターが印刷し始めた。よく見ると、それはお見合いサイトのメンバーリストだった

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 6

cycloo

この柄が大好きで、円型のテーブルクロスを愛用しています。
但し、「違いの分からないお客様」なので、お土産物屋さんで売っている安物のコピー品で満足しています。昨年の旅でも、アルルとサント・マリー・ド・ラ・メールのお土産物屋さんを覗いてみました。同じものがアルルでは30ユーロ、サント・マリーでは9ユーロでした。コピー品を買うなら、サント・マリーで!
蝉やヒマワリ、ミモザ、オリーブなどの柄も、その土地の思い出にいいですね。
シャツには気が付きませんでした。今度気をつけて見ます。
by cycloo (2014-02-01 12:17) 

島酔潜人

うちのテーブルクロス、アルルで買ってきた黄色い布地で作りました。
20年くらい使っているのですが、丈夫で汚れにも強く、すごく気に入ってます。
ダメになったら、また買いに行かねば... (笑)
by 島酔潜人 (2014-02-01 22:48) 

carotte

cyclooさん
拙宅も円形のプロヴァンス柄のテーブルクロスを使っています。30ユーロと9ユーロでは明らかに本物とコピーものの違いでしょうね。^^ 拙宅のは本物かコピーものか分かりませんが、二種類あって、ひまわりとオリーブです。パリで買ったものです。番組に出て来たシャツは、恐らく、カマルグ地方で馬に乗っている男性が着るシャツなんじゃないかと思います。なんか、カッコいいですよね。
by carotte (2014-02-02 00:14) 

carotte

島酔潜人さん
アルルで買ったものなら正真正銘の本物ですね。それに20年も使って未だに大丈夫ということはやっぱり本物ですね。うちのは使い始めてまだ10年くらいですが、アイロンをかける必要もないくらいぱりっとして丈夫です。
by carotte (2014-02-02 00:17) 

opas10

布地の専門店、昔は町中でもそれなりに見かけたような気がするのですが、最近はユザワヤとか岩本町の問屋以外ではあまり見かけなくなったような気がします。ヨーロッパの方が、布を自分で買ってきて加工する文化がまだ盛んなのでしょうか。
by opas10 (2014-02-02 14:39) 

carotte

opas10さん
布を買って自分で洋服やらカーテンやらを作るのはヨーロッパの方がさかんです。日本はどんどん少なくなってしまいました。カーテンに至ってはオーダーカーテンが主流で、ろくな布が売られていません。正直言ってがっかりします。><; 昔はデパートでも生地を売ってたんですけどねえ。

by carotte (2014-02-02 20:00) 

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